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【必見】障害をもつ子の離乳食でつかう椅子選びの失敗例【購入前に確認を】

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「そろそろ離乳食を始めようと思うけど、どんな椅子がいいのかな?前もってリサーチして失敗せずに購入したいな」

こういったテーマで記事を書いてみようと思います。

この記事の内容

  • 離乳食の椅子選びで避けるべき失敗は1つだけ
  • 離乳食の椅子選びでよくある失敗の例を紹介
  • 試すことができれば、椅子選びは成功しやすい

離乳食での椅子となると毎日使用するものになるので、失敗しない選び方をしたいですよね。

離乳食の時期にそだつ「食べる機能」は、姿勢を土台に発達していきます。

そのため、子どもに合わない椅子を選んでしまうと、食べる機能の育ちに影響してしまうかも…。

この記事では、障害をもつ子の椅子選びで大切にすべきポイントを解説します。選び方のポイントは、わりとシンプルです。

離乳食の椅子選びで避けるべき失敗は1つだけ

避けるべき失敗は、「発達に合わない椅子を選んでしまうこと」です。

発達に合っていない椅子は使えない

例えば、首がすわっていない子に以下のような幼児用の椅子を買っても座れないですよね。

まぁ、これは極端でしたが、子どもの発達に合わせた椅子選びの大切さは分かって頂けたかと。

通常だと「5~8ヶ月用の椅子」といった感じで、月齢を目安に商品が売られていますが、運動発達がゆっくりな子だと単純に当てはめることはできません。

理学療法士に相談すると良いかもしれない

というわけで、月齢に合わせるのではなく、運動発達に合わせた椅子選びをすれば失敗はしにくいと思います。

でも、現状の子どもの運動発達がどのくらいないのかって分かりにくいですよね。

そのような場合には、理学療法士などの運動発達の専門家に聞いてみると的確なアドバイスがもらえるかもしれません。

もし、身近に相談できる人がいないという場合には、以下の記事でもおおよその目安を解説していますので、お読みください。

記事はダウン症をもつ子に向けていますが、その他の障害をもつ子にも当てはまる部分は多いはずです。
ダウン症をもつ子が離乳食を食べるときに使いたい椅子

成長を見越して先取りしすぎると失敗する

「でもさ、子どもが成長すると適した椅子も変わるから、長く使うために少し発達を先取りした椅子を買いたいな」

このように思う人も多いかもしれません。
でも、結論からいうとやめたほうがいいです。

定型発達の場合は、以下のようなバウンサーを使う時期はほんの数か月。でも、ダウン症などの障害をもった子だと2~3倍の期間つかうことも多いです。

そのため、発達に合わない状態のまま使用する期間が長くなってしまいます。

離乳食の椅子選びでよくある失敗の例を紹介

具体的な失敗例から学びましょう。

「もったいない」から少し背伸びをした椅子を買って失敗したAさんの話

離乳食を始めようと思ったけど、バウンサーは大きくて家に置きたくなかったので、以下のようなバンボを買いました。

「どうせ、すぐにバウンサーは使わなくなるし、最初からバンボでいいか」

でも、座らせてみると、、、

なんとか座れるけど首がグラグラ

首のすわりが不十分だったので、バンボに座ると首がカクンと折れて下を向いたような姿勢になってしまいます。

離乳食を食べさせようと思っても下を向いたままなので介助しにくい…。

姿勢が食べる機能の土台となると聞いてショック

そんな話を療育の言語聴覚士にしたら「バウンサーにした方がいい」と言われました。

食べるための口を動かす機能の発達は、姿勢が安定していることを土台にして育つとのこと。

首がグラグラな状態では、舌もうまく動かせないので、食べる機能が育ちにくくなってしまうという説明にショックを受けたそうです。

未来よりも「今」の発達に合わせるのが大事

結局のところ、あまり先取りせずに、今の発達の状態に道具を合わせていくことが大切です。

いずれ使わなくなるベビー用品は、できるだけ節約したいという気持ちも良くわかるのですが…。

障害をもつ子の場合、使用期間が長くなる

この失敗例のポイントは以下のとおり。

  • 発達がゆっくりな子では通常の使用期間よりも長く使用することが多い
  • 発達を先取りした椅子を使用すると、うまく姿勢が保てない
  • 姿勢が不安定だと介助しにくい+食べる機能が育ちにくい

だからこそ、発達の状態に合った椅子を選択することが大切ですね。

試すことができれば、椅子選びは成功しやすい

失敗せずに椅子を選ぶ方法=「おためしで使ってみる」です。

椅子選びの失敗を避ける方法とは

当たり前ですが、実際に試してみてから購入できれば、失敗を避けられますよね。

でも、お店で試しに座らせることはできても、実際にその場で離乳食をあげるわけにはいかない…。

そんな時には、以下の方法で試してみることをオススメします。

  • 療育センターで借りてみる
  • ベビー用品のレンタルを利用してみる

療育センターで借りてみる

療育センターなどで理学療法や摂食指導をうけている場合には、おすすめの椅子を借りて食べさせてみるのも良いかも。

僕の勤務するクリニックでは、摂食指導の時間などに椅子を貸し出しています。

全ての療育の場で貸し出しをやっているわけではないと思うので、担当者に問い合わせてみましょう。

ベビー用品のレンタルを利用してみる

最近では、ベビー用品のレンタル業者も充実してきているので、利用してみるのも良いかと。

例えば、ベビレンタでは1週間からレンタルでき、気に入ればそのまま購入することもできるので便利です。

有料にはなりますが、椅子以外にも様々な育児グッズがレンタルできるので使いやすいと思います。

「姿勢」は、食べる機能の土台となる大切な要素

最後に、離乳食でつかう椅子はしっかりと選んでほしい理由について解説します。

※舌⇔下顎⇔首⇔体幹⇔座面

上記のような感じで、体はつながっています。

食べる時に必要な「舌」は、下顎や首が安定しているからこそ器用に動かすことができます。

さらに、下顎や舌が安定するためには、体幹や座面の安定が必要です。

土台となる『座面』『体幹』をしっかりと支持するためにも、発達に合った椅子を選ぶことが大切です。

それでは、今回はここまでにしようと思います。
レンタル(ベビレンタなど)をうまく利用しながら、失敗しない椅子選びをしていきたいですね。