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実は大切!なぜなぜ期が子どもの言語発達に大切な理由【説明の仕方を学ぶ】

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「最近、なにかにつけて「なんで?」「どうして?」と質問攻め。なんだか、疲れちゃったよ…」

こういったテーマで記事を書いてみようと思います。

この記事の内容

  • なぜなぜ期が言語発達に大切な理由
  • 因果関係の理解・説明が育つ時期
  • なぜなぜ期にオススメの関わり方

先日、以下のようなツイートをしました。

し、しつこい…。何かと「なんで?」と質問してくる『なぜなぜ期』。実は、この時期には物事の説明の仕方も学んでいます。「だって、~だから」という言い回しが使えるようになるのもこの頃。同じことを何度も質問しますが、やりとりを楽しみながら付き合ってあげましょう。

今回は、こちらの内容を掘り下げてみようと思います。

なぜなぜ期が子どもの言語発達に大切な理由

少なくとも、以下の3つは「ことばの発達」に大切です。

  • 物事の因果を学ぶ
  • 物事の説明の仕方を学ぶ
  • やりとり自体を楽しむ

順番に解説していきます。

理由①:物事の因果を学んでいるから

因果=「こうしたら、こうなる」

このような因果関係に興味をもつ時期と、なぜなぜ期は重なることが多いです。

例えば、以下のような関係性を理解するようになります。

  • 拭いたら→キレイになる
  • 食べすぎると→お腹が痛くなる
  • 服を着ないと→風邪をひく

など。
こういった因果関係は、生活のあらゆるところにありますよね。

興味の対象も広がるので、手当たり次第に「なんで?」「どうして?」と質問攻めをするわけです。

理由②:物事の説明の仕方を学んでいるから

「だって、~だから」

なぜなぜ期がはじまって少したつと、上記のような言い回しができるようになってきます。

おそらく、「なんで?」と質問攻めをする中で、大人が「だって、~だからだよ」というのを何回も聞いたんでしょうね。

  • 「~だからだよ」
  • 「だって、~になっちゃうよ」

のように、日常生活の中で理由を説明するときの言い方はある程度パターン的です。

まずは「型」を覚えて、それに当てはめるようにしながら、子どもも説明できるようになってきます。

「なんで、食べちゃったの?」→「食べちゃったから」

上記のように、返答内容はイマイチでも、「~だから」という「型」だけ合っているという子もいるのではないでしょうか。

最初は、こうやって真似しながら、少しずつ自分のものにしていく場合が多いです。

理由③:やりとり自体を楽しんでいるから

知っているはずのことを、しつこく聞いてくる

こういう姿がみられるのも、なぜなぜ期の特徴ですよね。

なんで、知っているし、説明することができることを、何度も何度も質問してくるのでしょうか?

おそらく、その行動の背景には、以下のような気持ちが隠れているのでは?

  • 本当にそうなのか確認したい(何度も聞きたい)
  • 他にも理由があるのではないかと考えている
  • 「質問→回答」のやりとりが楽しい

この中でも、「質問→回答」のやりとり自体を楽しんでいる子は多いように感じます。

『質問したら、答えてくれた』という繰り返し。子どもにとっては案外これだけでおもしろいんですよね。

会話の原型のようなものなので、こういった「やりとり」を楽しむこと自体が、ことばの発達にも良い影響があると思っています。

しつこい ケド、意味のある「なぜなぜ期」

このように、質問攻めでしつこく感じてしまいやすい「なぜなぜ期」ですが、ことばの発達にとても大切な側面もあります。

では、この時期の子どもとは、どのように関わってあげたら良いのでしょうか?

そういったテーマで、解説を続けようと思います。

なぜなぜ期の子どもの言語発達を育む関わり方

以下のような関わりが大切だと思います。

  • 質問に答える
  • 一緒に調べる
  • 質問返しをしてみる

順番に、解説します。

関わり①:質問に答えてあげる

当たり前ですが、質問には答えてあげましょう。

質問→回答

といった会話のキャッチボールの基礎となります。

もし、質問に対して答えが返ってこなかったら…。「質問されてもスルーしてOK!」と誤ったことを学習してしまうかもしれないですよね。

でも、忙しくて答えられないときもあるじゃん!?

って思いますよね。
実際に、僕も上記のようなことがたびたびあります。

そんなときでも、以下のような一言を返しておくのが大切だと思っています。

  • 「ちょっと待っててね」
  • 「後で、お話を聞くね」
  • 「これが終わったらね」

など。できるだけ、具体的に見通しを伝えてあげるにこしたことはないですが、曖昧だとしても何も伝えないよりはマシです。

「聞かれたら、答える」という基本姿勢

要するに、これを大人が身を持って実践して見せてあげるのです。

関わり②:一緒に調べてあげる

もし、余裕があったら、子どもの質問に対して一緒に調べてあげるのもオススメです。

例えば、上記のような図鑑を一緒に開いてみるのも良いかと。

また、この時期の子どもの好奇心はすさまじいです。親が知らないようなことまで疑問にもつことも。

  • 大人でも分からないことはある
  • 分からないことは恥ずかしいことではない
  • 分からない時の解決方法

こういったことを行動で示してあげることも大切です。

調べるという共同体験が楽しい

調べたことで知識が増えることも良いですが、実は親と一緒に、同じ目標に向かって取り組んだという経験が、子どもにとっては楽しい場合も多いです。

全てを教えてしまうのではなく、子どもが達成感を得られるように、さりげなく誘導してあげましょう。

関わり③:質問をそのまま返してみる

子どもが何度も同じ内容の質問をしてくるときには、質問で返してみるのも良いと思います。

例えば、以下のような感じ。

  • なんで、歯磨きするの?→なんでだと思う?
  • どうして、寝るの?→寝ないとどうなる?

他にも、クイズ形式にして返してあげるのも楽しいかもしれません。

質問返しすることで、子どもが知識を説明する機会をもつことにつながりますし、子どものユニークな考えに気づけるかもしれません。

子どもが間違った答えを言ったら?

頭ごなしに「ちがうよ」と否定するより、一度は「へぇ~、そうかもね」と受け止めてあげると良いかもです。

誰だって、一生懸命に考えて伝えたことを、即座に否定されたら悲しくなりますよね。子どもだって同じ。

いったん受け止めてあげた上で、「パパは~だと思ったな」と伝えたり、時間があれば上記のように一緒に調べたりしても良いですね。

いずれは終わる「なぜなぜ期」、せっかくなら楽しもう

「子ども質問に付き合うのが大変だな」「毎日、しつこく聞かれてシンドイな」このように感じている人もいるかもしれません。

実際に、僕も我が子が「なぜなぜ期」真っ只中のときには、上記のように感じるときもありました。

でも、発達にともなって、いずれ「なぜなぜ期」は終わります。不思議なもので、終わってしまうと懐かしく・かわいらしい思い出となるんですよね。

どうせなら、楽しもう

というわけで、今回はここまで。

子どもの発達を楽しむには、『親の余裕』が不可欠です。

サポートを受けたり、気分転換をしたりするのはもちろんですが、発達の知識も役に立つかもしれません。

  • この状況がいつまで続くのか?
  • いつになったら、〇〇ができるのか?
  • 今は、どんな関わりが必要なのか?

こういった見通しを知れると、少し気持ちが楽になりませんか?少なくとも、僕はそうでした。

何事もそうですが、見通しが立たない状況、よく分からない状況というのは不安を感じやすいものです。

P.S.ことばの発達については、以下の記事で解説しています。
何かのお役に立てるかもしれません。

言葉の発達の順序【完全ガイド】子どもの発達段階に沿って徹底解説:幼児期編