経験なしで小児分野の言語聴覚士になることを迷っている人へ【結論:大丈夫】

小児分野で働きたい言語聴覚士「未経験だけど小児分野の言語聴覚士に転職できるかな?現在は成人分野で働いているけど、子どもが好きだから楽しく働けそうな気がするな。それに、小児分野は将来性があるって言われているし。」

こういった疑問にこたえます。

この記事の内容

  • 大丈夫!経験がなくても小児分野に転職できます【具体的な解説】
  • 経験のない小児分野への転職に迷う人がやるべきこと
  • 誰もが最初は初心者、1年もすれば慣れてきます

この記事を書いた人

Twitter(@hagukumichild

この記事を書いている僕は、小児分野の言語聴覚士として15年くらい働いています。15年も働いていると、未経験から小児分野に挑戦する人を何人も見てきました。

結論、未経験でも小児分野の言語聴覚士として働けます!

“経験があるかどうか”というよりも、ぶっちゃけ『小児分野をやりたいという気持ち』これをしっかり持っているかどうかが大切だと思っています。

小児分野の言語聴覚士として生きている僕から、『未経験で小児分野を目指す言語聴覚士の人へのメッセージ』を書きました。

大丈夫!経験がなくても小児分野の言語聴覚士に転職できます

まず、結論です。経験がないとしても小児分野に転職できます。大丈夫です。

なぜなら、小児分野はニーズが高いにも関わらず、人材が全くと言っていいほど足りていないから。

じゃあ、どんなところでニーズが高くて、人材が不足しているのか?具体例を交えつつ、順番に解説していきます。

要である療育センターですら足りていない

発達に心配がある場合のメインの相談先となることの多い療育センターですが、ここですら言語聴覚士が足りていません。

各地の療育センターで、申し込み~初診までで3ヶ月以上、言語聴覚士のオーダーが主治医から出てから実際にお会いするまで1~2ヶ月以上。

こんなに長い期間の待機が出てしまっているところが目立ちます。ことばの発達を心配して受診を申し込んでから半年近く待って、やっと言語聴覚士に会える、これが現状なんです。

発達健診や保健センターにもいない・・・

じゃあ、療育センターにつながるまでの間に、どこかで言語聴覚士に出会えるかというと、ほとんどの場合は出会えません。

発達を心配した親は、1歳半や3歳の健診で相談する場合が多いです。でも、ここに言語聴覚士が配置されていることは稀です。

保健センターなどに言語聴覚士が常駐しているかといえば、そんなこともありません。

ことばの発達を相談したくても専門家に出会えず、「様子をみましょう」以上の助言をもらえずに不安な日々を過ごしている方々が少なからずいます。

ここに言語聴覚士の参入する余地・意義があると思っているのですが・・・。

事業所では求人は増えたが応募者が少ない

児童発達支援、放課後デイサービスといった事業所での言語聴覚士を活用しようとするところは増えてきました。

言語聴覚士が社会から必要とされていることは嬉しいですね。

しかし、今度はせっかく求人が出てきたのに応募する言語聴覚士が少ない。

今まで「小児は求人が少ない」といわれて育った言語聴覚士には先入観があることが多く、小児分野の求人を探そうともせずに諦めている人も多いです。

転職エージェントに相談すれば、すぐに求人が紹介してもらえるほどに増えてきていますよ。

小児分野の転職にオススメな転職サイト

というわけで、小児分野に興味があるなら、まずはあなたの周りではどんなところから求人が出ているのかを見てみると良いですよ。

転職サイトは相談だけで登録することも可能です。詳しくは【転職エージェントは相談だけでもOK?相談のコツとおすすめエージェントを紹介】の記事でも解説しているので、参考にしてみてください。

今すぐに転職しないとしても、現状を知っておくことで、その後の行動が変わってくると思います。

  • キャリアナビ:大手なので求人情報が豊富。まずはここに登録しましょう。
  • リハのお仕事:僕が登録した時は、職場の人間関係なども丁寧に教えてくれました。関東で探すならオススメ。

>>【療法士におすすめの転職エージェント:ベスト3】を読む

経験なしでの小児分野の言語聴覚士への転職に迷う人がやるべきこと

ここからは『小児分野に興味はあるけど、、、自分には向いているのかな?』って不安を感じている人向けにお伝えします。

結論:独学しつつ、自分の好きな分野を探す

小児分野といって様々な領域に分かれています。

  • 言語発達
  • 構音障害
  • 聴力障害
  • 吃音
  • 摂食嚥下

などなど。こういった感じで、ひとくちに「小児分野」といっても様々な領域があります。

仕事選びで最も大切なこと

興味関心が高い仕事、自分の好きな領域の仕事を選ぶこと。

だって、週5日、毎日8時間以上を費やすんですよ。楽しい仕事を選びたいじゃないですか。

楽しい=生産性が高い

要するに、あなたが楽しめる仕事ができれば、対象児や保護者にも良いサービスが提供できるはずです。

好きな仕事をしてお金を稼げる。しかも、仕事を通して自己実現もできる。これほどの幸せはないですよね。

もちろん、実際に働き始めれば、多かれ少なかれ嫌なことはあったりしますが、僕は核となる臨床の部分が大好きなので、総合的にみれば小児分野の言語聴覚士という仕事に大満足です。

小児分野の適正を調べたいなら、まずは独学してみよう

小児分野の適性を知りたいなら、まずは独学をしてみたらOKです。

まずは養成校で使われているような教科書を1冊購入して、読んでみましょう。この分野の勉強がおもしろいと感じられるなら適正アリでしょう。

その他、動画で学べるリハノメを利用するのも良いでしょう。

まずは動いてみることが大切です。

網羅的に教科書を読んでみたら、特に興味のある領域を見つけて専門書に学びを進めてみましょう。

誰もが最初は初心者、1年もすれば慣れてきます

最初は小児分野の経験がなくて不安を感じるかもですが、1年も働けば慣れてきます。

というか、1年働くことで組織の中での働き方が見えてきますし、評価~指導までの一連の流れは把握できるようになります。

ここを把握できると、だいぶ働きやすくなるはずです。

そもそも、『未経験だから仕事ができない』ということは当たり前です。そこを対して教えてももらえずに責められるような職場だったら辞めることも検討すべきですよ。

まずは1年!必死に対象児のことを考えよう

1年って聞くと長く感じるかもですが、、、最初の1年をちゃんと一生懸命に過ごせるかどうかで、その後の成長は変わってくると思います。

ぜひ、最初の1年は、担当させていただく子どものことを必死に考えてみてください。

必死に考える中で、先輩に相談しないといけない部分は必ず出てきます。その時に職場内で『相談する』という経験を積み上げましょう。

また、対象児の行動の原因、発達のおくれの原因などを知るために、一生懸命に『調べる』必要が出てきます。

目の前の子どものことに関して調べたことは、生きた知識となってその後の臨床にも確実に活かされていきます。

2年目以降は症例報告を軸に学びを深めよう

担当する子どもの人数は、1年目は数名かもしれませんが、2年目以降は徐々に増えていく職場が多いと思います。

そうやってくると、毎日の臨床を回すので精一杯になるのも分かります。でも、ここでもうひと踏ん張り。

毎日の記録(カルテ)を丁寧に記載し、1人でも良いので症例をまとめましょう。できれば学会などで症例報告を目指すと良いと思います。

よく分からないセミナーに毎週出かけるような学び方よりも、数十倍、深い学びができると思います。

僕の場合【体験談】

僕は『症例報告を軸に学ぶのが良い』ということにに気づくのに5年くらいかかってしまいました。

週末に自腹でお金を払ってセミナーに出かけて、勉強した気になって臨床に出る。でも、またよく分からなくてセミナーへ・・・。コスパ最悪ですよね。

症例報告をまとめるために、教科書に戻り、論文を探し、対象児を観察し・・・、このサイクルを回した方が明らかに活きた知識が増え、コスパも良かったです。

ぜひ、あなたは早い段階から症例報告を軸とした学びにシフトしてほしいと思っています。

>>【症例報告こそ最強の勉強方法!】を読む

まとめ:小児分野の言語聴覚士になろう!

ここまでをまとめます。

  • 小児分野はニーズが高いのに、人材が全く足りていない
  • 自分の適性に迷うなら独学から始めてみよう
  • 未経験でも1年はたらくと自信が持ててくる
  • 症例報告を軸に学びを深めると良い

っと、こんな感じです。

「経験がないとちょっとこわいな・・・」と思うかもですが、あなたが思っているより大丈夫なことが多いです。

そもそも人材が不足している分野なので、ちゃんと働ける人は重宝されます。

もちろん、大変なこともありますが、あなたが「小児分野で働きたい」と思っているなら、ぜひとも来てほしいと思います。

やりたい仕事ができることは、あなたの人生を豊かにしますし、言語聴覚士による支援を待っている親子も喜びます。

と、いうわけで、今回はここまでにします。

「小児分野、やってみようかな」と少しでも思っているのであれば、まずはあなたの地域の求人情報のチェックだけでもやってみてください。

思いのほか、求人が多くてびっくりすると思いますよ。

小児分野の転職にオススメな転職サイト

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転職サイトの選び方については、【言語聴覚士におすすめの転職サイト:ベスト3】で詳しく解説しています!

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