★ はぐくみブログ | HAGUKUMI blog ★

【3ステップ】未経験から小児分野の言語聴覚士に転職する手順+職場選びのコツ

このサイトの記事内では「アフィリエイト広告」などの広告を掲載している場合があります。

消費者庁が問題としている「誇大な宣伝や表現」とならないよう配慮してコンテンツを制作しておりますのでご安心ください。

問題のある表現がございましたらお問い合わせよりご連絡いただけますと幸いです。

言語聴覚士「小児分野は未経験だけど挑戦してみたい。最近では小児分野が注目されているし、多分これからもニーズは高まっていくだろう。でも、自分は小児分野は完全に未経験だし、、、はたして雇ってもらえるのかな?このあたりの実情を聞きたいな。」

こういった疑問にこたえます。

この記事の内容

  • 未経験でも小児分野の言語聴覚士に転職は可能
  • 未経験から小児分野に転職する手順を解説
  • 小児分野の就職先を選ぶ際のポイント【3パターンを解説】

この記事を書いた人

Twitter(@hagukumichild

この記事を書いている僕は、小児分野の言語聴覚士として15年以上働いています。最近では、職場での採用試験の面接官なども任されるようになってきています。

小児分野の言語聴覚士って『就職先が少ない』と数年前までは言われていましたが、実は最近ではかなり就職・転職がしやすい状況になっています。

なぜなら、「発達障害児を支援するための制度が整い始め、子どもたちを支援する事業所が右肩上がりに増えているから」です。

また、これまで小児を専門とした言語聴覚士が少なかった過去があり、現在でも人材が足りていないため、未経験でも転職しやすい現状があります。

と、いうわけで今回は、「未経験で小児分野の言語聴覚士に転職する方法+就職先の選び方のコツ」をお伝えします。

『小児分野で働きたい!』という気持ちのある言語聴覚士の人は、ぜひご覧ください。

未経験で小児分野の言語聴覚士になるための3ステップ

未経験から小児分野の言語聴覚士と働きたいという人は、以下のステップで夢をかなえましょう!

小児STになる3ステップ

①:働きたい領域を決める

②:希望の求人を探す

③:勉強しつつ転職活動

ステップ①:働きたい領域を決める

小児分野といっても「聴覚障害」「発達障害」「構音障害」「吃音」などなど、対象児によって就職先は変わってきます。

あなたが働きたい領域を決めましょう!とはいえ、この段階ではざっくりと意識するくらいでOKです。

なぜなら、対象としている子の診断の割合は施設ごとに特徴はあるものの、ほとんどの施設で様々な状態の子を幅広くみているからです。

仮に「発達障害の中でも自閉スペクトラム症だけを専門にみたい!」と思っても、そのような職場は全国的に限られています。要するに求人がみつからない。

そのため、最初は「発達障害の療育に力を入れているところ」くらいのざっくりとした希望領域を決めるくらいの方が転職が成功しやすいと思います。

》言語聴覚士の転職活動を始める時期は?【結論:今すぐ開始せよ】

ステップ②:希望の求人を探す

ざっくり探す

あなたが働きたい領域が決まったら、全国の求人が検索できるPTOTSTワーカーでざっくりと希望地域の求人をみてみましょう。

  • 希望に近い求人はあるか?
  • 待遇はどうか?

求人の詳細や検索されない非公開求人はサイト登録することで見ることができるようになります。

無料PTOTSTワーカー は利用できるので登録しておきましょう。

しっかり探す

ざっくりと求人を探して、現在の求人状況が見えてきたらもう少し具体的に調べていきましょう。

しっかりと求人を探す場合には、転職エージェントを利用すると便利です。

リハビリ業界に特化した転職エージェントは複数あるので迷ってしまうという人は、【リハビリ業界の転職エージェントの選び方:ランキング&最大活用のコツ】も参考にしてみてください。

「相談だけでも良いの?」など利用についての良くある疑問についても解説しています。

【失敗しない】リハビリ業界の転職エージェントの選び方:ランキング&最大活用のコツ

ステップ③:勉強しつつ転職活動を始める

希望の求人が見つかったら、転職活動のスタートです。

まぁ、今すぐに転職しないとしても「ステップ②:希望の求人を探す」のところまでは進めておけると良いです。いざというときにすぐに動けますからね。

「初めての転職活動で何から始めて良いのか分からない」という人は転職エージェントに相談すれば大丈夫です。

転職活動の進め方だけではなく、履歴書や面接対策まであらゆる面でサポートしてくれます。

転職活動って個別性が高いので、ネット上の情報を鵜呑みにするよりはプロに相談しながら進めた方が安心ですよ。

未経験から小児分野の言語聴覚士に転職を成功させるための重要ポイント

結論だけいうと、「求人を見つけて応募しちゃう」。これで良い話。

もちろん、求人の見つけ方のコツや、転職動機とかを考える必要があるけど、そんなものは転職エージェントとかに相談しつつ取り組めばたいてい上手くいきます。

とはいえ、初めての転職を考えている人はココが不安だとも思うので、順に解説しますね。

最重要ポイントは求人の効率的な収集

求人情報があなたのもとに集まっていないと、転職活動は始められません。というか、転職するかどうかすら決められないですよね。

まずは、今すぐ転職するかどうかを決めるためにも、求人情報を集めましょう。

全国の求人が検索できるPTOTSTワーカーが希望地域の求人を探すのに便利です。

ここで重要なのが、いかに『効率的に』求人情報を集めるか。だって、働きながら手当たり次第に求人の有無を確認していくのはしんどくないですか?

「忙しくて求人を集めている暇がないよ」

転職エージェントは登録さえしてしまえば、後は希望の求人が出た時に送ってもらえます。

要するに、あなたは待っているだけでいいんですね。これ以上の効率化はないと思います。

応募後は履歴書の用意

良い求人が見つかり、実際に転職に向けて動き出す場合には、履歴書を準備しなくてはいけません。

「大変そう・・・」って思うかもしれませんが、実際は転職エージェントとかに相談しちゃえば、難なく完成しますよ。

大切なのは、誠実に、等身大の履歴書を完成させることです。業績を盛って書いてしまったが故に、働いてから苦労するのではイヤですからね。

事前の職場見学

応募したい職場が見学を受け入れてくれるなら、ぜひ行きましょう。

エージェントは転職のプロなので、色々と意見や情報をくれますが、実際にあなたの目で見て判断すべきポイントは多いです。

実際に行ってみたら、少しイメージと違ったなんてこともあるかもしれないですしね。

見学日程の調整などは、エージェントに頼めばやってもらえるところが多いです。

小児への転職にオススメなエージェント

下記がオススメです。上記のメリットを全て無料で受けることができます。

  • キャリアナビ:大手なので求人情報が豊富。まずはここに登録しましょう。
  • リハのお仕事:僕が登録した時は、職場の人間関係なども丁寧に教えてくれました。関東で探すならオススメ。

小児分野の就職先を選ぶ際のポイント【3パターンを解説】

3パターンの人に向けて解説します。

  • パターン①:職場選びで何もわからない人
  • パターン②:医療系で就職したい人
  • パターン③:地域での支援をしていきたい人

解説します!とはいっても、就職前から正確に判断するのは難しいですが、参考までにお読みください。

パターン①:職場選びで何もわからない人

とりあえず、何もわからないけど「小児がやりたい」という人は、先輩がひとりでもいるところを選べばOKです。

小児分野の言語聴覚士ってひとり職場もいがいと多いんです。未経験でひとり職場だと結構きついですよね。

ただ、ひとり職場でも外部にメンターを見つけることで上手く成長できる場合もありますので、あなたの状況に合わせて選んでください。

パターン②:医療系で就職したい人

療育センターがオススメ。

総合病院の小児科などで小児をみている言語聴覚士もいますが、どっぷり小児分野につかりたいなら療育センターに就職が間違いないです。

療育センターでは、あらゆる発達の問題に対応します。そのために、言語聴覚士だけではなく、医師をはじめとして、PTやOT、心理士など小児・発達障害を専門としたスタッフが揃っているところが多いです。

この先、小児専門で働いていきたいと考えているなら、どこかのタイミングで一度は就職できると臨床の幅が広がると思います。

パターン③:地域での支援をしていきたい人

最近では、児童発達支援放課後デイサービスなど、子どもたちの生活の場での支援が広がってきています。

実は、ここでの就職先が増えてきていることが、小児分野の言語聴覚士に就職・転職しやすい状況になっていることと関係しています。

特に、放課後デイサービスなどでは、言語聴覚士などの専門職を配置することで加算が得られることから、今後はますます配置が進んでくると予想されます。

ただし、事業所ごとに色が異なり、働き方も千差万別です。可能な限り、見学をした上で、あなたに合うかどうかを見極めて、申し込むようにした方が良いと思います。

未経験で小児分野で働きたい言語聴覚士が学んでおくべき知識

未経験で臨床の知識やスキルがないから不安って感じるかもですが、全然大丈夫です。

その理由を、知識・スキルを分解しつつ考えてみましょう。

小児分野の知識・スキルを分解

  • その①:最初におさえたい基礎知識
  • その②:小児分野の専門知識
  • その③:経験に基づいた知見

小児分野の言語聴覚士って、なんか難しそう・・・って思うかもですが、実際はそんなことはありません。他の分野とそう変わりはありません。

難しそうって感じる理由は、「学び方が体系化されていない」からで、国家試験に受かるほどの学力をお持ちのあなたなら、学び方の道筋を理解してしまえば問題ありません。

というわけで、小児分野の言語聴覚士に必要な知識・スキルを紐解いていきます。

その①:最初におさえたい基礎知識

たいていの職場では、入職してすぐに言語聴覚士として専門的な働きを求められることは少ないです。

まずは、先輩について臨床を見学したり、見学レポートなどをとおして学んだりと、臨床実習の延長みたいな研修が入ることが多いですね。

この研修期間でしっかりと学べるよう、最低限の基礎知識については学びなおしておきましょう。

最低限の基礎知識=養成校で習う内容

「最低限って何をすればいいの?」

って思いますよね。養成校で習った内容について、広く・浅く学びなおしておきましょう。

養成校を卒業して数年が経過している人は、出版年が新しい教科書を1冊購入して、読んでおくことをおすすめします。

診断概念などが少しずつ変化しているため、数年前の教科書では内容が古いという場合があるので注意してくださいね。

その②:就職したい分野の専門知識

小児分野といっても、複数の領域に分かれています。

発達、聴覚、摂食嚥下、、、など。あなたが力を入れていきたい領域については、少し突っ込んで学んでおきましょう。

ただ、教科書レベル以上に突っ込んだ内容については、実際に働きながら学んでいけばOKです。というより、働きながら学んだ方が効率が良い場合が多いかと。

イメージとしては、「上記の教科書レベルの本を1冊、好きな分野の専門書籍を1冊、読んでおけると良い」という感じですかね。

その③:経験に基づいた知見

ここが一番難しくて、かつ重要なスキルになってきますね。

小児分野に限った話ではありませんが、正直なところ、一人ひとりの言語聴覚士のスキルの差って、ここから出ると思うんですよね。

例えば、毎日丁寧に自分の臨床を振り返りながら、コツコツと症例報告をまとめている人って、実際の臨床スキルは爆上がりすると思うんです。

僕も症例報告で論文を書いたことがあるんですが、いくつも関連論文を読むし、深く自身の臨床を内省する機会にもなりました。

小児分野で働き始めて、少し慣れてきた頃にはぜひとも挑戦してほしいです。

とはいえ、ベースには上記の教科書レベルの知識+専門領域の知識がしっかりあることが前提です。この上に、経験ベースの知見が乗っかるイメージです。

土台がぐらつくようでは、経験ベースの知見はしっかりと乗せられないですからね。

ここまでのまとめ

小児分野で働きたいと思っている人が取り組んでおいた方が良いことは以下の2つです。

  • 言語発達障害に関する教科書を1冊読む
  • 就職したい領域の専門書を1冊読む

そのうえで、就職した後に「先輩から臨床スキルを学び、症例報告をまとめながら知識・スキルを深める」ということを繰り返していくことで、自然と力のある言語聴覚士に育っていけると思っています。

ちなみに、僕はよく分からないセミナーに参加するくらいなら、論文を読んで症例をまとめた方が勉強になると思っています。

まとめ:小児分野の言語聴覚士になろう!

小児分野の言語聴覚士は、求人の増加が示しているように、近年注目が集まっています。

また、この分野で実力をつけていくと開業や独立の道も開けてきちゃいますので、あなたの働き方の選択肢を広げるといった観点からもオススメです。

この記事のまとめ

  • 未経験でも小児分野の言語聴覚士には転職できます。
  • 転職前には、養成校の教科書レベルの復習をしておけばOK。
  • 実際に転職活動をはじめるなら転職エージェントに相談しちゃえば良い。
  • 小児分野の中でも領域は分かれているので、希望があるなら吟味しましょう。

こんな感じですかね。

「本当に自分が“小児分野”で働けるかな・・・」って不安に思うかもですが、あなたが想像しているより、はるかに働きやすいので。ぜひ、トライしてみてください。

あと、良い意味でも、悪い意味でも、ここ数年で変化してきている分野です。

例えば、数年前までは、言語聴覚士の個別指導を受けられるところって、ほとんどが病院や療育センターでした。でも、今では児童発達支援や放課後デイサービス、訪問リハなど多岐にわたっています。

これからの可能性は無限大。新たに開拓していく領域も多いのが小児分野の特徴です。

というわけで、未経験でも転職しやすいし、ニーズも高いやりがいのあるすばらしい仕事だと思っています。

動かないと何も始まらないので、ぜひ、求人の情報収集だけでも始めてみてください。

小児STになる3ステップ

ステップ①:働きたい領域を決める

ステップ②:希望の求人を探す

全国の求人が検索できるPTOTSTワーカーが希望地域の求人を探すのに便利です。

ステップ③:転職活動を始める

初めての転職で不安な人は、転職のプロに相談しながら進めましょう。完全無料で利用できるリハビリ業界に特化したエージェントに登録しましょう。

  • キャリアナビ:大手なので求人情報が豊富。まずはここに登録しましょう。
  • リハのお仕事:僕が登録した時は、職場の人間関係なども丁寧に教えてくれました。関東で探すならオススメ。

詳しくは【療法士におすすめの転職エージェント:ベスト3】をお読みください。