★ はぐくみブログ | HAGUKUMI blog ★

言語聴覚士はやめたほうがいい?【夢とロマンのある仕事】

こんにちは。

言語聴覚士(ST)の ゆう(@hagukumichild) です。

このページに訪れていただいたあなたは、

言語聴覚士ってやめたほうがいいのかな?

言語聴覚士として働いているけど、私の人生はこのままで大丈夫?

などと感じていますか?

ネットで検索すると「言語聴覚士 やめたほうがいい」という情報も少なくありません。
そりゃー、不安にもなりますよね。

この記事では、「言語聴覚士はやめたほうがいいのか?」という視点からお伝えしていきます。

結論からいうと、

  • 給料は医療・福祉分野では平均的で安定している
  • 求人に偏りはあるが、職域・選択肢が広い
  • 認知度が低く、今後の啓蒙が必要
  • 転職がしやすい

といった特徴が言語聴覚士にはあります。

最近ではフリーランスで働く言語聴覚士も増えてきています。

言語聴覚士には夢とロマンがある

僕は言語聴覚士はこの一言に尽きると思っています。

この記事ではその理由をお伝えしていきます。

それでは、さっそくお読みください。

言語聴覚士はやめたほうがいい?【現状を知って考えよう】

言語聴覚士はやめたほうがいいのか?

そう言われる代表的な理由は以下の3つです。

  • 給与があまり高くない
  • 領域によって求人に偏りがある
  • 認知度が低い

とはいえ、言語聴覚士には魅力もたくさんあります。

良い点も、悪い点も、現状を知った上であなたの言語聴覚士としての人生を検討してみてください。

給与の問題

まず、最も気になる給与の問題です。

言語聴覚士の平均的な初任給は約23万円、年収は約340万円と厚生労働省の統計で報告されています。

言語聴覚士の給料は悪くはない

医療・保育・介護の分野の他職種の給与と比較すると、医師や薬剤師よりも低いです。
まぁ、ここはしょうがない。

似たような職種だと、介護士や保育士よりは恵まれているようです。

とはいえ、日本人の平均年収(440万円)に比べると少し低め……。

言語聴覚士の給与を上げるには?

言語聴覚士として働き、今よりも給料を上げるには、継続勤務での昇給や業績をあげて副収入を得るなどいくつか方法があります。

収入を上げることに興味がある人は、以下の記事もどうぞ。

》【収入UP!】言語聴覚士STの給料は安い?年収を上げる方法

求人に偏りがある

次に、就職先に関する問題です。

言語聴覚士は、医療・福祉・教育と幅広い領域で活躍しています。

しかし、各分野で同じように求人があるわけではありません。

小児の求人は少なめ?

求人は圧倒的に医療・成人の分野が多く、小児を対象とした領域の求人はやや少なめです。

とはいえ、最近では小児分野の求人も増えてきています。

今は小児分野が狙い目!

最近では、フリーランスで働く言語聴覚士など、働き方が多様化してきています。

個人的には、求人に偏りはありますが、職域が広いことは言語聴覚士のメリットです。

特に、小児分野は児童発達支援や放課後デイサービスなどで働く人や、フリーランスとして独立する人が増えています。

昔のように「小児分野は求人が少なくて就職できない」という時代は終わったということですね。

》求人増加中!小児分野の言語聴覚士になりたい人がすべき2つの行動

認知度が低い

言語聴覚士の認知度は高いとは言えません。

一般の方や高校生などへ、言語聴覚士という職業についてどの程度認知されているでしょうか?

アメリカでは憧れの仕事

アメリカの職業ランキング(U.S. News Best Jobs of 2021 rankings)では、なんと7位にランクインしています。

日本の言語聴覚士も、もっと認知度をあげて憧れの職業になれるよう、僕ら現役世代が頑張らないといけないですね。

こんな職場にいる言語聴覚士はやめたほうがいいかも…

以下のような職場で言語聴覚士として働くは、やめたほうがいいかも。

  • 体調を崩すほどの激務
  • 信頼できる上司がいない
  • 自分の成長が見込めない

体調を崩すほどの激務

身体的にも、精神的にも体調を崩すほどの激務である場合には、転職も考えた方が良いと思います。

まず大切なのは、あなた自身です。
あなた自身が健康でないと、対象者の方を支えることなんて到底できません。

》【解決】言語聴覚士をやめたいと思ったらやるべきこと:自分のために決断しよう

身体的なつらさ

勤務先によっては、一日〇単位とらないといけない等のノルマがある場合があります。

一日ビッチリとリハが入っていて、カルテを書く時間がない・・・
など、サービス残業を強いられている場合には注意が必要です。

職場によっては、カルテを書く時間を勤務時間内に確保できているところも少なくありません。

あなたに合った働き方ができる場所を探してみても良いと思います。

精神的なつらさ

言語聴覚士は、対人援助職であるが故の精神的な負担も大きい仕事です。
ただでさえ、自身の精神状態のコントロールが必要なのに、それ以上の負担はあなたを追い詰めてしまいかねません。

働いていて精神的に追い詰められそうと感じる場合には、くれぐれも無理をしないでください。

あなたの体調が何よりも大切です。

信頼できる上司がいない

信頼できる上司がいる場合、仕事は楽しく、充実したものになりやすいです。

反対に、信頼できる上司がいない場合・・・つらいですよね。

勤務先の外にメンターがいて、その人を頼りにできる場合はまだ良いかもしれません。
でも、以下でも記載するように、勤務先に信頼できる上司がいることで、あなた自身がSTとして成長できるという面もあります。

自分の成長が見込めない

先輩からのアドバイス、職場内でのケーススタディ、他職種を含めた勉強会など、あなたの臨床スキルを上げるための機会が職場内にあることが理想。

また、臨床以外にも職場のマネージメントや新規事業の立ち上げなどの業務を任せてもらうことで、自身の仕事の幅が広がります。

これらの機会をうらやましいと感じたのでれば、他の職場の状況のリサーチを開始しても良いかも?

職員教育に力を入れている職場は案外多いです。

》言語聴覚士の転職活動を始める時期は?【結論:今すぐ開始せよ】

言語聴覚士の将来性は?本当にやめたほうがいいのか

言語聴覚士はやめたほうがいいのか?

ここまでをまとめます。

  • 言語聴覚士の給与は高いとはいえない
  • 医療・福祉分野では平均的な給与
  • 求人に偏りはあるが、職域は広い
  • 認知度が低く、啓蒙が必要

これらを踏まえた上で、「自分に適した職業」なのか考えていきましょう。

きっと言語聴覚士という職業をやめたいというよりも、今の職場があなたに合っていない場合も多いのではないかと思います。

あなたに合っていない職場なのであれば、転職することで楽しく働けるかもしれません。

言語聴覚士は魅力も多い

では、実はここからがこの記事の本題です。

言語聴覚士には「魅力」もたくさんあります。

ぜひ、この先も読んで、言語聴覚士として働く楽しさ・素晴らしさについても考えてみましょう。

言語聴覚士はやめたほうがいい?いや、魅力も多い。

言語聴覚士として働いている人たちを見ていると・・・
「やりがい」を強く感じている人が多いです。

2020年の労働政策研究・研修機構の調査では、仕事満足度の3位に言語聴覚士はランクインしています。
こうやって客観的にデータとして出てくるとうれしいですね。

言語聴覚士という職業の魅力は以下の4つです。

  • 給与が安定している
  • やりがいを感じやすい
  • 将来性のある仕事
  • 転職がしやすい

魅力①:給与が安定している

さきほど、言語聴覚士の給与は高くないといいましたが、その一方で安定している点は魅力になります。

医療系の専門職である言語聴覚士は、クビになることがほとんどありません。

多くの職場で、景気などに左右されにくく、安定した給与がもらえます。

安定を求める人には非常に魅力的な職種です。

魅力②:やりがいを感じやすい

先ほどもお伝えしたように、言語聴覚士は仕事にやりがいを感じている人が多いです。

言語聴覚士は、「伝えるよろこび」「おいしいを支える」など人が生きていく上で重要な機能を支えます。

これらの改善・成長に立ち会える魅力はとても大きいです。

魅力③:将来性のある仕事

言語聴覚士はこれからもニーズが高まる職種だと感じています。

今後、狙い目の領域は小児分野!

小児分野では言語聴覚士への需要が高いにも関わらず、サービスの供給が追い付いていません。

さらに、「言語・コミュニケーション指導」「構音(発音)指導」については医師の指示が必要ありません。

そのため、フリーランスの言語聴覚士として働く人が小児分野を中心に増えてくるのではないかと予想されます。

フリーランスにも注目!

時代のニーズに合わせて、様々な働き方ができることも言語聴覚士の魅力のひとつといえます。

開業の可能性まであるなんて、夢がありますよね。

》小児で開業がオススメ!フリーランスで働く言語聴覚士になりたい!

転職がしやすい

言語聴覚士は国家資格であり、一度取得すれば永久に有資格者です。

今のところ、言語聴覚士はPTやOTと違って現場に有資格者が足りていません。

あなたのライフスタイルに合わせて、働きやすい職場を探すことができます。

思い付きの転職にならないために

転職に関しては、自分の将来のキャリアを考えて戦略的に検討すべきです。

そのため、今すぐに転職を考えていないとしても、求人情報は集めておきましょう。

求人を集めておくのは、あなたのキャリアを前進させるために適した職場からの求人に敏感に反応できるようにするためです。

働きながら求人情報を集めるには、求人・転職サイトの利用がおすすめです。

言語聴覚士におすすめの転職サイト【ベスト3】はこちらの記事もお読みください。

本当に言語聴覚士はやめたほうがいいのか?:現役STの体験談!

言語聴覚士へのインタビュー

たしかに給料は高くはないけど安定しているし、仕事自体は嫌いじゃないから私は満足しているよ。他の仕事に就いている同級生に聞くと、給料は私よりもらっていそうだけど、仕事が激務で大変そうなので、どっちが幸せなのかな?って考えちゃうよ。

自分の子どもには「やめとけ」って言いそう。でも、子どもから「STになりたい!」って言われたら喜んじゃうだろうな。それだけやりがいのある仕事だと思うし、自分の人生を豊かにしてくれる仕事だと思う。

ぜひ、言語聴覚士になってほしいね!ST自体は良い仕事だと思うよ。「辞めたい」と言っている人がSNSには多い気がするけど、きっと職場を変えるとうまく行く人が多いんだろうなって思う。転職しやすいところもSTの魅力の一つだよね。

僕の意見:夢とロマンのある仕事とは?

さてさて。
ここからは僕個人の意見ですが・・・

言語聴覚士として働く中で、僕は人間として成長させて頂くことができました!!

  • 話せなかった子がことばを話す瞬間
  • 重度の肢体不自由をもつ子が数口でも食べられた瞬間
  • 保護者と一緒に成長を喜べた瞬間

このような瞬間の積み重ねで、僕は言語聴覚士としても、一人の人間としても成長させてもらっています。

言語聴覚士になって良かった。

本気でそう思いますし、これからも業界の発展のために夢とロマンをもって邁進したいと思っています。

まとめ:言語聴覚士はやめたほうがいいのか?【現状と理想の整理】

記事のポイントをまとめます。

言語聴覚士の現状

  • 給料が高くない
  • 昇給が少ない
  • 分野別の求人に偏りがある
  • 認知度が低い

言語聴覚士の良いところ

  • 給料が安定している
  • やりがいを感じている人が多い
  • これからの発展が期待できる
  • 転職しやすい

こんな感じですかね。

言語聴覚士は国家資格ということもあり、なんだかんだ守られている職業だと思います。

しかも、その気があれば開業・フリーランスの道まであります。

言語聴覚士には夢とロマンがある

あなたのライフスタイルに合った働き方も得やすい職業だと思います。

現状が不満なら転職を考えては?

仕事にやりがいを持っているのであれば、言語聴覚士自体をやめたほうがいい理由は少ないはず。

今の職場での満足感が低いようであれば、転職して環境をリセットするのもひとつの手です。

なんだかんだいって、対象者の人生に寄り添い、ともに歩む仕事である言語聴覚士には夢があります。

もし転職を考えているなら、早めに行動に移すべき。
無理してつらい環境に耐えるなんてあなたの人生の時間がもったいないですからね。

言語聴覚士として楽しく働いている人も職場もたくさんあります。

「やめたほうがいい」なんて言わずに、誇れる仕事として楽しく働けるような環境で働きましょう!

言語聴覚士の転職に強いサイト

転職活動の最初の一歩は、「転職サイトへの登録」です。
まずは求人の情報収集だけでもやっておこうという人でも利用OKです。

以下のサイトは無料で登録・利用できるので、あなたが損することは一切ありません。

  • PT・OT・ST WORKER:リハビリ業界大手。求人が豊富なので、まずはココに登録!
  • PTOTキャリアナビ:LINEでやりとりができるなど利便性に優れたサイト。初めての転職に。
  • リハのお仕事:関東の求人にめちゃめちゃ強いサイト。関東で転職なら絶対に登録すべき。

「どの転職サイトに登録しようか迷うな…」という人は、以下の記事もお読みください。

》【失敗しない】リハビリ業界の転職エージェントの選び方:ランキング&最大活用のコツ