
激務に疲れた保育士「忙しすぎる。仕事が全然楽しくない。でも、子どもに関わる仕事はしてきたいし…。どうしたらいいだろうか…。」
こういったテーマで記事を書いてみようと思います。
- 激務に疲れた保育士は療育の分野で働いてみるのもアリだと思う
- 療育で働きつつ保育士の激務の理由を分析しよう
- 保育士の働き口は保育園以外にも多い
保育士の仕事って、外から見える部分以上にシンドイことも多いらしいですね。
子どもと楽しそうに遊んでいる表の顔だけじゃない。当たり前ですが。
友人が保育園勤務で疲れていた時に、療育の世界に誘って一緒に働いた経験と友人のことばを基に記事にしてみます。
激務が嫌なら辞めたら?という単純なものではなく、環境を変えることで見えてくる働く楽しさがあるかもよ?っていう話です。
この記事が、激務に疲れた人の気持ちを少しでもラクにできたら嬉しいな、と思って書きました。
激務に疲れた保育士は療育の分野で働いてみるのもアリだと思う



結論、体を壊す前に職場を変えましょう。その時に「療育」の分野を選択肢に入れてみると良いと思います。
これは「逃げ」ではありません。新たな分野への「挑戦」です。
未経験でも療育の世界に飛び込んで大丈夫です
療育の世界は人手不足。未経験者でもわりと就職できます。実際に、保育士の友人は未経験で発達障害専門のクリニックに転職してきました。
もともと保育士としてのキャリアがあるわけですから、その上に「療育」の知識・スキルを積み重ねていけばOKです。
最近では保育業界でも「発達障害」「療育」などがキーワードになっているとのこと。療育の現場で保育士として働いた経験は、差別化・希少価値につながるのではないでしょうか。
時々、転職するにあたって何か「資格」をとった方が良いのではないか?と聞かれることがありますが、僕は必要ないと思っています。この当たりの話題については以下もどうぞ。
》【正論】障害児保育へ転職するのに有利になる資格など存在しない【断言する】
まずは療育仲間を作るのも大切
とはいえ、まったく異文化の業界に一人で参入するのは勇気がいること。
でも、なかなか同じような境遇の人って出会えないですよね。
そんな時には、SNSなどを有効活用してみるのも良いのでは?
例えば、Twitterとかで「療育 保育士」とかで検索すると出てきます。
実際に絡まなくても、自分と同じような環境で頑張っている人がいると思えば、少しは心強いものです。
「激務に疲れたっていうのに、新しい分野はムリ…。」って反論もあるかもしれません。
でも、おそらく保育園を変えても激務に大差はないですよね。
だったら、違う分野に「挑戦」する方が気持ちの面で前向きになれるのでは?
激務という名の雑務で消耗するより、挑戦の中で成長した方が良い
これは保育士の友人が言っていたことですが、その通りだなと思います。
療育で働きつつ保育士の激務の理由を分析しよう



保育士の激務と戦う渦中の人である時には、冷静に考えることって難しいですよね。
とりあえず、目の前の仕事を片付けるので精一杯。
いったん他の分野に移動してしまえば、少し冷静に考えることができるかもしれません。
そうなったら、将来のためにゆっくりと考えておきましょう。
考えるべきこと:何がそんなに忙しかったのか?
友人は以下のようなことが忙しかったそうです。
- 園だよりなどの書類作成
- 発表会などの制作物
- 上司の機嫌とり
これらを全部、時間外労働でこなさないといけないというのですから大変ですよね。
(上司の機嫌取りってのは最悪)
こうやって、自分にストレスがかかることは何か?ということを考えておけると、次の仕事を選ぶときの軸になると思います。
整理すべきこと:自分は何を大切にしたいのか?
自分が仕事をする上で、何を大切にしたいのか?これを整理しておくことは大切だと思います。
たとえば、僕の場合は次のとおり。
- 子どもと実際に関わる仕事がしたい
- 保護者支援にも力を入れたい
- 論文などの学術活動もしていきたい
こうやって見ると、僕の場合は「実際の臨床を大切にしたい」という気持ちがあります。
なので、書類業務や職場の人間関係で消耗したくないわけですね。
職場選びの時には、この3点を重視して選びました。
こんな感じで、いったん激務の保育園から離れてみて、ゆっくりと自分と向き合う機会をもつことも良いのではないでしょうか。
日々、追われるように働いて、疲労困憊になっていると見えるものも見えなくなってしまいますし。
保育士の働き口は激務な保育園だけではない



次のことばは、友人が療育に転職してきた時に言っていたことです。
保育士として働く場所なんて保育園以外に結構あるのに、なぜか保育園で働かないといけないと思い込んでいた。
保有資格に人生をとらわれないようしよう
たまたま「保育士」という国家資格を取得しただけ。ずっと保育園で働かないといけないということはありません。もっと言えば、保育士以外の仕事をしたって良いはずです。
それなのに、「自分=保育士」と自身のパーソナリティに占める「保育士」の割合が多すぎる人が多い気がします。僕を含めて、専門職に多い思考ですよね。
たぶん、保育士資格をとろうとしたあなたは、子どもに関わる仕事がしたいと思っていたのでは?
それなら、別に「保育園」にこだわる必要なんてないわけですよ。
保育士資格を活かせる職場はたくさんある
ざっと考えてみました。
- 乳児院・児童養護施設
- 病院・療育センター
- 児童発達支援
- 母子生活支援施設
こんな感じで色々と職場はあるので、自分に合いそうなところを探せばOK。
この選択肢の一つとして「療育の世界」を入れてみては?という提案でした。
きっと、「子どもを理解する」という点で、新たな学びも得られると思います。
》【結論】保育士が気になる子への関わり方を学ぶなら、療育施設への就職が良いという話
「激務な保育園からは逃げようって言ったじゃないか」と怒られそうですが、他の分野で働いてから戻る保育園はまた違って見えるかもしれません。
視野が広がることで、保育園の良さ・改善点がよく見えるようになった
これも友人が言っていたことです。
たぶん、療育で働いたことで「子どもの気になる行動」「発達障害をもつ子の特性」などへの対応に余裕が出たんだと思います。
仕事の中で余裕がうまれることで、冷静に物事を考えられることが増える。その結果、ちゃんと自分を見つめながら仕事ができるようになったのでは。
まとめ:激務な保育園から環境を変えるのもアリ



記事のポイントをまとめます。
- 保育園の激務に疲れたなら、環境を変えるのもアリ
- 環境を変える→新たな「挑戦」
- 自分のやりたい仕事は何か?今一度考えよう
- 保育士は保育園以外でも活躍できる
- 「療育」で働く保育士も選択肢に入れてみよう
こんな感じ。体調を崩すほどの激務なら、今すぐに離れるべきですよ。
保育士を求めている職場は、社会にたくさんあります。それを当の本人である保育士さんたちが気づいていない。
保育士=保育園という固定観点を捨てて、自分に合った働き方を探してみるのも良いと思います。
その選択肢として、「療育」を選んでくれたら嬉しいな、と思って記事を書きました。
当たり前ですが、転職を考えるなら転職サイトに登録する必要があります。
》保育士に特化した転職サイト3選【目的別に選ぶべき】
療育の現場は保育士不足で悩んでいるところも多いので、わりとすぐ見つかると思いますよ。