
「クラスに気になる子がいる。どうやって関わってあげたら良いのか知りたい。対応の仕方を学ぶにはどうしたらいいのかな?」
こういった疑問をテーマに記事を書いてみようと思います。
- 気になる子の関わりは療育施設で学ぼう
- 座学だけではダメ。実践の中で学ぼう
- 実際に転職した人の話
保育士をしていると、クラスに気になる子が何人かいることも珍しくないのでは?
少し前に、僕の職場に「発達障害をもつ子への関わりを学びたい」といって転職してきた保育士さんがいました。
その人を見ていて、子どもへの関わり方を学ぶなら働きながら実践の中で学ぶのが学習の質もコスパも良いな、と感じています。
今回は、こんな話題です。
保育士が気になる子への関わり方を学ぶなら、療育施設への就職が良い

独学やセミナーを否定するわけではないですが…、ぶっちゃけ実践から得られるものの方が明らかに身につきます。
療育的な関わりを身につけるには「時間と経験」が必要
スポーツを例にすると分かりやすいです。
どれだけ知識を詰め込んだとしても、実際の必要な動きを実践の中で練習しないと上達しないですよね。いくら筋トレをしまくっても、バスケのシュートはうまくなりません。
子どもたちへの保育だって同じはず。
得た知識を実際の子どもとの関わりの中で使いながら自分のものとしていかなくてはいけません。
これには時間がかかる。
どうせ時間がかかるなら「療育施設で働いてお金をもらいながら勉強しちゃうの良いのでは?」なんて思います。
療育施設で働いた後に保育園に戻る人が多い
僕の周りだけかもしれないですが、発達障害への対応を学びに療育施設に転職した人は「2~3年経験したら一般の保育園に再就職する」という人が多いですね。
たぶん、療育施設で働くという選択は、保育業界的には稀なケースなのかもしれません。でも、今後はこのような人材が重宝されるんじゃないかと勝手に思っています。
なぜなら、小学校では『特別支援教育』が始まり、各校に「特別支援コーディネーター」がいるのに、保育園ではそういったポジションが明確ではないから。
障害に関する正しい知識、柔軟な対応がとれるスキルを持つ人材って重宝されると思いませんか?
僕が親だったら、そんな先生に受け持ってもらえたら嬉しいです。
療育施設は「未経験」でも就職できます
基本的に人材が足りない業界なので、未経験でもウェルカムな場合が多いです。
なお、将来的にどんな子たちの保育に力を入れていきたいかによって、探す療育施設は変わってきますね。
このあたりは、地域によって差も大きいので、「ほいく畑」とかに転職相談すると良いと思います。関東で探すなら「ホイクルージョブ」なんかもオススメです。
保育士が気になる子への関わりをどうやって学ぶのか?

保育士の人が、療育施設に転職して「気になる子への関わりを学ぶ」ときに、どうやって学べばよいのか?僕の友人を例に紹介します。
就職する施設はどこでも良いわけではない
就職するのは療育施設ならどこでも良いわけではありません。以下のような施設を探せると良いのでは。
- 保育士の先輩がいる
- 保育士以外の専門職がいる
- グループ療育を実施している
- 職員教育が充実している
最低でも上記は満たしたいところ。
友人は「グループ療育があるところ」にこだわって探したとのことでした。
個別指導ではなく、実際の保育現場に近いグループ療育から学びたかったようです。
自分の中で期限は決めた方が良い
いずれは地域の一般的な保育に戻るつもりなら、自分の中で療育施設で働く期限は決めておいた方が良いです。
そうしないと、当初の目的を忘れてダラダラと働いてしまいますからね。
2~3年くらいが一応の目安かな?と思います。
もともと保育士として働いていた経験があれば、3年もすればかなりの知識とスキルが習得できるでしょう。
実際に、僕の友人は3年で保育園に再就職していましたが、今では地域の保育セミナーなどで講師をする機会も増えたと言っていました。
失敗より成功した関わりを書き留めよ
ぜひ、療育施設で学びながら働くときには、子どもとの関わりの中で「上手くいった経験」を書き留めていってほしいと思います。
上記は、実際に僕が後輩に指導する時に言っていることです。
もちろん、失敗から学べることもありますが、失敗した時にどうしたら良かったのか?といったことは誰も分かりません。
想像することくらいしかできないですよね。
だったら、成功した関わりをしっかりと自分の中に蓄積することが大切だと思います。
成功した関わりは紛れもない成功なので。
初心者のうちは「何が」「どのように」成功したのかということを、先輩と共有しながら確認するようにしましょう。
もしかしたら、自分が成功だと思ったことでも、実は…ということもあるかもしれないですし。
働きながら学ぶ、これが最適解

この記事では『保育士が気になる子の関わり方を学ぶなら、療育施設への転職が良い』というテーマで解説しました。
ここまでをまとめます。
- 関わり方を学ぶには「時間と経験」が必要
- 療育施設へはわりと転職しやすい
- 働きながら学ぶのがコスパ良し
こんな感じです。
本気で気になる行動の理由や対応方法を学びたいのであれば、それを専門とする職場に入ってしまうのが手っ取り早いです。
高いセミナー受講費を払って、休日を返上して学ぶのも素晴らしいこと。でも、働きながら学ぶことができたらもっと良いと思いませんか?
発達障害を学べる職場はどこにあるのか?
最近では、療育センター以外にも、児童発達支援の事業所なども増えてきています。ただし、せっかく転職するなら、職員教育がしっかりしているところを選びましょうね。
このあたりは、地域によって差も大きいので、「ほいく畑」とかの無料転職相談の利用がおすすめ。今すぐ転職するかどうかは別として、居住地の近くに療育を学べる職場があるかどうかだけでも聞いてみると良いと思います。
相談だけでも無料で利用できるサイトを以下にまとめています。

気になる行動の背景には、子どもの困り感が隠れていることも多いように感じています。
是非、一緒に子どもたちの育ちを支えていきましょう!