
障害児分野に転職を考えている保育士「障害児分野への転職で有利になる資格は何だろう?採用面接で有利になるようなおすすめの資格を知りたいな」
こういった疑問に答えます。
- 障害児保育への転職で有利になる資格はない。
- 資格取得より働きながら学ぶべき。
- 本質を見つめよう。資格は飾りです。
この記事を書いている僕は、障害児福祉の分野で15年以上働いています。
保育士さんから「障害児保育で働いてみたいけど、何を勉強すればいいの?」などと聞かれることも多いです。
転職を考えている人にとって、採用の可能性を上げるために何か資格をとった方が良いのだろうか?と考えるかもしれません。
でも、正直なところ障害児保育への転職で有利になる資格など存在しません。
資格取得よりも、働きながら学ぶべきだと思います。資格なんて所詮は飾りです。本質を見極めた方が、面接官からも魅力的に見えるはず。
障害児保育への転職で有利になる資格はない。

園長や施設長など、経営者に聞いてみましょう。
「資格の有無が採用の決め手になりますか?」と。答えはNOのはずです。
※では、資格はなんのためにあるのか?
それは飾りだと思います。
資格自体がビジネスとなっている
障害児保育の資格で有名なのが「児童発達支援士」とかでしょうか。
こういった民間資格って、実は儲けが結構でているそうですよ。このあたりは『ボロ儲けなフードコーディネーター協会の秀逸なビジネスモデル』の記事が分かりやすいかなと。
中には資格取得後も定期的に「資格更新料」なるものが必要になる場合があるので最悪ですよね。保育士自体が国家資格なんですから、これで十分です。
資格があるから能力が高いとはいえない
何か民間資格をもっていても、実務には直結しないですよね。これが最大の問題。
資格があるということは、「資格に向かった努力ができる」ということの証明にはなります。
でも、「資格がある=子どもの対応が上手い」とはならないのです。
資格があることが理由で不採用となることはないですが、ぶっちゃけコスパが悪い。
障害児保育に転職したいなら、資格取得にお金と時間をかけるよりも、今すぐに転職しちゃって働きながら学ぶべきです。
資格取得より働きながら学ぶべき。

資格の勉強って、正直ラクですよね。
なぜなら、勉強する内容は決まっていて、目指すべきゴールがあるから。達成状況が自分でもよく分かります。
では、実際の障害児保育ってどうでしょうか?真逆だと思いませんか?
》【結論】保育士が気になる子への関わり方を学ぶなら、療育施設への就職が良いという話
障害児保育と資格取得の道のりは全然違う
障害児保育に関しては、筋道がない場合がほとんど。一人ひとりの子どもごとに、関わり方や目標を設定していきます。そもそもゴールがあるのかどうかすらあやしい。
でも、こういう状況の中でも、個別の目標を立てて、子どもと一緒に前に進んでいくことが大切ですよね。これこそが身につけるべき「能力」だと思います。
こればかりは、資格勉強だけでは無理で、保育の実践の中で学ばなければいけません。
障害児保育で必要な「本質的な能力」を育てる方法
結論はシンプル。『どれだけ真剣に子どもと向き合えたか』です。
こう言ってしまうと「いやいや、障害についての知識とか、関わりの引き出しの多さとか色々あるでしょ?」って反論がありそうですが、「本質的な能力」という点に絞って考えるなら「真剣に向き合う」が最適解だと思っています。
例えば、障害に関する知識がたくさんあったとします。
でも、目の前の子どもの気持ちを無視して「〇〇障害だから」「〇〇特性があるから」なんて言っている人が良い支援者でしょうか?
障害の知識などは後付けでOKです。まずは、子どもと向き合うこと。
これこそが、最高のスキルなはず。
働きながら学ぶのが近道
障害児保育で必要な能力を身につけるには、「働きながら学ぶ」が近道です。
目の前の子に関わりながら、出てきた疑問について相談したり、勉強したりしていけばOK。
そうやって身につけた知識やスキルは一生ものになるはず。
そのためにも、障害児の関わりを学べる先輩・上司がいる施設に転職しましょう。
なお、保育エイドなどの転職エージェントは無料であなたの希望に合った職場を探せますのでオススメです。先輩の有無など、職場の内部情報も教えてもらえるので、自分で探すより良い職場に巡り合えると思いますよ。
本質を見つめよう。資格は飾りです。

この記事では、障害児保育で働いてみたいという人に向けて「転職に有利な資格はあるのか?」というテーマで解説しました。
ここまでをまとめます。
- 障害児保育への転職で有利になる資格など存在しない
- 資格取得に時間を割くより、本質的な能力をつけよう
- 本質的な能力は保育の実践の中で身につく
- 子どもに真剣に向き合える人なら障害児保育にウェルカム
こんな感じです。
結論はシンプル。『資格なんて必要ない。障害をもつ子に向き合いながら学んでいきましょう』ということ。
資格取得に向けた努力はすばらしいと思います。でも、あなたがどんな保育士になりたいのかを今一度考えましょう。
あくまでゴールは、「障害をもつ子に温かい保育を提供すること」だったり、「あなたの保育のスキルを広げること」だと思います。
そのために必要なのが資格取得と言えるでしょうか?子どもに向き合う実践なんじゃないか思います。これは保育士に限らず、子どもに関わる職種すべてに言えることですよね。
反論もあるかもしれないですが、僕は子ども中心に考えていきたいなと。
この記事が、今一度、本質を見直すきっかけとなれたらならうれしいです。
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