【重要】手づかみ食べの3つのメリット:手づかみ食べをしない子への対応は?

手づかみ食べは大切って聞くけど、どんな良いことのがあるんだろう?手づかみ食べをあまり経験しないと、どんなデメリットがあるのかな?子どもがなかなか手づかみで食べてくれない時にどうしたら良いのかも知りたいな。

こんなお悩みにこたえます。

この記事の内容

手づかみ食べのメリットは以下の3つです。

  • 自分の一口の適量を覚える
  • 手先の器用さが成長する
  • 食べ物の触感などを知る

さらに、手づかみ食べの開始は、「食べさせられる」から「食べる」への変化でもあり、子どもたちの能動性の育ちという視点からも重要な節目になります。

【重要】手づかみ食べは、咀嚼ができるようになってから始めましょう!

手づかみでかじりとった食べ物を、口の中で咀嚼できるようになってからでないと、窒息の危険性が高まってしまいます。

時期がきても、手づかみ食べをしてくれない子には以下の4つの対応を試してみてください。

  • 運動面の成長を待つ
  • 受け入れられる感覚を広げる
  • 能動性を育てる
  • 食べ物の認識を育てる

この記事を書いた人

Twitter(@hagukumichild

『手づかみ食べが大切』ということは良く聞きますよね。

でも、何がどのように大切なのかって、あまり具体的に説明されないことも多いのではないでしょうか。

また、手づかみ食べをさせたくても、なかなか自分から食べ物を口に運んでくれない子には、どのように対応したら良いのでしょうか?

この記事では、手づかみ食べが大切な理由を3つ解説します。

そのうえで、手づかみ食べをなかなかしてくれない子に試してほしい対応を4パターン紹介します。

この記事を読むことで、お子さんの手づかみ食べに関する悩みが少しでも軽くなってもらえたらと思って書きました。

それでは、さっそくお読みください。

手づかみ食べは咀嚼ができるようになってから!

手づかみ食べが大切って聞くけど、いつから経験させてあげるのがいいのかな?

早すぎると詰まらせそうで怖いし・・・。

手づかみ食べは、この記事で解説するように、発達に重要な意義があります。

しかし、あまりに早く経験させてしまうのはやめましょう。

食べ物をかじりとった後に、食べ物を舌で奥歯(歯茎)に運んで咀嚼できるような力がないと、詰まらせて窒息してしまう危険性が高まります。

窒息させないために非常に重要なことです。

まず最初に、絶対に読んでください!!

手づかみ食べは咀嚼を獲得してから!

手づかみ食べは、焦って早めに始める必要ありません。

むしろ、咀嚼を獲得したことをしっかりと確認してから始めるので、全然遅くはありません。

時期でいうと、【離乳後期】に入って、固形物を食べることに慣れてからにしましょう。

>>【離乳食を進めるステップ:口の動きの発達を確認しよう】

最初は大人が手に持ったものをかじり取る練習から!

子どもは最初から適量かじりとることはできません。

口いっぱいに詰め込んでしまうこともしばしば。これでは詰まらせてしまわないか、ヒヤヒヤしますよね。

最初は、大人が食べ物をもって、子どもの口に近づけて適量をかじり取るように介助してあげてください。

少しずつ、自分でも適量かじり取れるように促してあげましょう。

手づかみ食べの練習する前に、最低限、以下のことを確認しましょう!

  • 離乳後期に入り咀嚼ができるようになっている
  • 大人が手に持った食べ物をかじりとる練習をした

手づかみ食べの3つのメリット【一般論】

手づかみ食べには、以下の3つのメリットがあります。

  • 自分の一口の適量を覚える
  • 手先の器用さが成長する
  • 食べ物の触感などを知る

以下に、それぞれについて詳しく説明していきますね。

メリット①:
自分の一口の適量を覚える

ガブッと前歯で食べ物をかじり、食べ物が口の中にたくさん入ったり、少ししか入らなかったり、といった経験を通して一口量を学びます。

かじりとりの練習は、フォークなどの食具を使うよりも手づかみが良いです。

なぜなら、手で直接食べ物を操作した方が、食べ物を子ども自身が思ったように動かせるから。

まだまだ手先の器用さが未熟な子どもたちにとって、フォークに刺さった食べ物よりも、手でつかんだ食べ物を口に持っていくことの方が簡単であることは想像ができますよね。

子どもにとって操作が簡単な方法で食べ物を口に持っていき、一口分をかじり取ることで一口量の学習をしていけると良いでしょう。

メリット②:
手先の器用さが成長する

手づかみ食べでは、様々な手の動かし方を経験できます。

つまんだり、つぶしたり、にぎったり・・・。

スプーンなどの食具の使用に必要な手の動かし方を経験することができます。

要するに、手づかみ食べをすること自体が、食具の使用の練習になっているということですね。

手づかみ食べを十分に経験した子は、食具の操作もスムーズに習得していくことも多いです。

手づかみだと周囲も汚れるし、はやくスプーンを使えるようになってほしい!って気持ちは僕も良く分かりますが・・・

急がば回れ、ですね。

メリット③:
食べ物の触感などを知る

手で色々と触ることで、食べ物の様々な触感を経験できます。

僕ら大人は、食べ物を見ただけでおおよその触感を想像することができますよね。

でも、子どもたちは食べ物を見ただけで触感などのイメージが持てないことも多いです。

手で触り、にぎったり、つぶしたりする中で、「これはやわらかい」「こっちは固い」などを学んでいきます。

そうこうしているうちに、食べ物を見ただけで触感を想像できるようになり、そーっとつかもうとすること等ができるようになっていきます。

食べ物の特徴や概念を学べることも手づかみ食べのメリットの1つですね。

能動性の育ちという点でも重要【僕の意見】

一般的には、手づかみ食べには上記の3つのメリットがあることが強調されています。

でも、僕は手づかみ食べにはそれ以上に大切な意義があると思っています。

それは、子どもたちの能動性の育ちです。

手づかみ食べは「食べさせられる」から「食べる」への変化の節目になります。

自分で食べるといった能動性が育つことで、食事以外の場面でも「自分でやってみよう」といった気持ちが育ち、情緒面の成長にもつながっていきます。

「自分で!」ということをいち早く経験させてあげるためにも、手づかみ食べは良い機会になってくれるでしょう。

手づかみ食べをしないとどうなる?

手づかみ食べを経験しないことが、何かのスキルが獲得できない唯一の原因になることはほとんどないでしょう。

なぜなら、上記のような手づかみ食べで得られるメリットは、何も手づかみ食べじゃないと得られないものではないからです。

例えば、手先の運動については、食べ物でなくても、お砂場や玩具などで補うことができます。一口量を学ぶためのかじり取りも、大人が食べ物を持って口に近づけてあげることで経験自体はできます。

とはいえ、全く手づかみ食べをしないよりは、少しでも経験させてあげた方が、効率的に食べる機能を育てていけると思います。

手づかみ食べをしてくれない原因&試してみるべき対応

手づかみ食べが大切なのは分かった。でも、なかなか自分から食べようとしてくれない。

どうしたらいいの?

こういったご相談も多くうけます。

まずは、なぜ、手づかみ食べをしようとしないのか、その理由をさぐってみましょう。

原因①:
手づかみ食べのための運動発達が未熟

手を器用にあつかうためには、お座りが安定してできる必要があります。

手を動かすごとに体が倒れそうになっては、手づかみ食べどころではないですよね。

一般的に、手づかみ食べは1歳前後で頻度が増えてくるといわれています。

1歳前後の運動発達と言えば、ハイハイで床を自由に移動できて、つかまり立ち、つたい歩きができるようになってくる時期です。

このくらいの運動発達の土台が、手づかみ食べを支えているのでしょう。

対応:運動発達の成長を待とう!

もしかしたら、まだハイハイも難しい・・・といった時期だと、手づかみ食べを始める時期が早いのかも。

手づかみ食べを始める時期として、運動発達を目安に成長を待ってあげても良いかもしれません。

原因②:
手の感覚が通常よりも敏感

ベタベタしたものをすごく嫌がるなど、手の感覚が通常よりも敏感なお子さんがいます。

小さい頃は敏感でも、様々な触覚の体験をしていくうちに馴れて、受け入れられる感覚の幅が広がってくる子も多いです。

対応:受け入れられるところから少しずつ!

まずは、お子さんの受け入れられる感覚を探しましょう。

ツルツル、ざらざら、ぬるぬる・・・

様々な感覚の中で、お子さんが触れることに抵抗を示さない触感を探してみましょう。

おにぎりのようにベタつくものはイヤだったとしても、パンなら持てる子も多いです。

または、お菓子だったら多少ザラザラしていてもOKな子も。

いきなり食べるところまでできなくても、持って触感を楽しむことから始めてみましょう。

原因③:
能動性の育ちが未熟

時々、食べ物は「食べさせてもらうもの」と思い込んでいるようにみえる子もいます。

食事場面に限らず、着替えなどの日常行為に関しても、大人にやってもらおうとすることが多い場合も多いように思います。

おそらく、子どもの能動性の育ちが未熟なのではないでしょうか。

対応:自分でできる喜びを経験させよう!

食事場面にこだわらず、自分でできた喜びを生活の中でたくさん経験させてあげましょう。

「ズボンがはけた!」「リモコンでTVをつけられた!」など、少し手伝ってあげても構わないので、できた瞬間を見つけて一緒に喜んであげてください。

能動的に関わる楽しさを経験していくうちに、きっと食事も自分から手を伸ばすようになると思います。

原因④:
食べ物だという認識が弱い

目の前にあるものが何なのか?食べ物なのか?食べ物ならどんな食べ物なのか?

こういったことが分からないと、なかなか自分から手を伸ばして、口に運ぼうとはしないですよね。

まずは、食べ物の認識を深めていくことから始めてみましょう。

『目の前にあるものは食べ物だ!』という認識を育てていくイメージです。

対応:遊びの中で概念を学ぼう!

この段階のお子さんでは、目の前に食べ物を出しても、ぐちゃぐちゃと遊んで、口に持っていかない、といった姿になりやすいかと思います。

食べ物をぐちゃぐちゃする経験自体も大切ではありますが、まずは食べ物の認識を深めていきましょう。

おままごとの中で、食べ物をお人形に食べさせる等、食べ物を題材にした遊びをしても良いと思います。

また、食事の時間が親子で別々の場合には、ぜひ、お子さんの食事時間に合わせて大人も食事を一緒に食べてあげてください。

信頼できる大人が食べているものを見る経験も大切です。

まとめ:子どものペースで手づかみ食べを楽しもう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ここまでをまとめます。

手づかみ食べは咀嚼ができるようになってから

窒息の事故を避けるためにも、手づかみは離乳後期に入って咀嚼を獲得してから始めることをおすすめします。

手づかみ食べの3つのメリット

  • 自分の一口の適量を覚える
  • 手先の器用さが成長する
  • 食べ物の触感などを知る

このようなメリットのある手づかみ食べなので、できればお子さんに経験させてあげたいですよね。

でも、以下のような工夫をしてあげないと、なかなか手づかみ食べを積み上げられない子たちもいます。

手づかみ食べのための対応

  • 運動面の成長を待つ
  • 受け入れられる感覚を広げる
  • 生活の中で能動性を育てる
  • 食べ物の認識を育てる

そして、最も大切なのは、食事時間を楽しむことだと思います。

親子の楽しい食事時間が、健やかな成長につながります。

でも、手づかみ食べの時期は、テーブルも部屋もベタベタに汚れてしまうことも。

まずは、親の余裕が大切。

「今日はちょっと疲れているから、手づかみ食べはまた明日にしよう」

このくらいに自分の調子に合わせてコントロールすることも時には必要かと。

片付けがしやすいように床に新聞紙を敷いたり、子どもに服をおおうようなエプロンを着せたりして、少しでも楽に取り組めると良いですね。

今回は、手づかみ食べについてでした。

もっと詳しく知りたい人は、以下の本もオススメです。

専門用語は最低限で、分かりやすく、食べ物・姿勢・手先の器用さ、食事中のコミュニケーションなど多面的に解説されています。

以上。おわり!

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