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ダウン症児の離乳食で使いたい【おすすめのスプーンと離乳食グッツ】

ダウン症児におすすめのスプーン

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ダウン症児の離乳食用のスプーンを検討している人「これから離乳食をはじめていくことになったけど、どんなスプーンを用意したら良いのかな?よくインターネットで摂食用スプーンを見るけどやっぱりこれが良いのかな?スプーン選びのポイントを知りたいな。あと、スプーンのほかにあると良いものがあるなら教えてほしい。」

このようなお悩みを解決します。

まず、ダウン症のお子さん用に離乳食で使うスプーンを使おうとインターネットなどで検索すると、以下の【岡部洋食器 SUD チタン摂食指導用 スプーン SU-02】が良くヒットするのではないでしょうか?

このスプーンはとっても使い勝手が良く、療育やリハビリテーションの中の摂食指導の中で効果的に必要な力を引き出してくれます。ただし、離乳食を始めた頃には良くても、成長に伴ってお子さんに使わせたいスプーンは変わっていきます。

どのようなポイントでスプーンを選んでいくと良いのでしょうか?本記事では、まず、離乳の時期別にスプーンに求めたい機能を解説し、それに見合うスプーンの例を紹介します。

その後、離乳食にあると便利な離乳食グッツも併せてご紹介します。

最後までお読みいただき、お子さんに合ったスプーン・離乳食グッツを選んであげてください。

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この記事を書いた人

僕は上記のように発達障害児等の指導に加えて、ダウン症や脳性まひなどをもつお子さんたちへの摂食指導も同じく15年以上行ってきました。その中で得た知識や経験から、お伝えしていこうと思います。

離乳食の時期別 ダウン症児のおすすめのスプーンと選び方

離乳初期:たいらでボウル部が小さく柄が長めのスプーン

離乳初期は以下のようなスプーンを選びましょう。

  • ボウル部が平ら
  • ボウル部が小さい
  • 柄が長い

ボウル部が平ら

離乳初期のダウン症のお子さんでは、しっかりとくちびるを閉じる力をつけていくことが大切です。

そのためには、ちゃんとくちびるを閉じる経験を積み重ねることが必要です。

しかし、ダウン症のお子さんではくちびるが閉じる力が弱い場合も多いです。

スプーンのボウル部にくぼみがる通常のスプーンだと、くちびるを閉じてもボウル部のくぼみの底までくちびるが届かず、しっかりとくちびるを閉じる経験につながりにくくなってしまいます。

スプーンを引き抜いたときに、スプーンのボウル部の部分に食べ物が残らないようなスプーンを選んであげると「くちびるを閉じてスプーンから食べ物を取り込む」経験をさせてあげられます。

ボウル部が平らなスプーンを使用して、以下のようにスプーンを口の中にいれたら、お子さんがくちびるを閉じてくれるのを待ち、閉じたところでスプーンを水平に引き抜きましょう。

そうすることで、くちびるを閉じる筋肉をしっかりと使って食べることができます。

ボウル部が小さい

ダウン症をもつお子さんの離乳初期で育てたい機能のひとつに、口をしっかりと閉じて食べ物を飲み込むことがあります。

そのためには、お子さんに適量な一口の量を与えることが重要です。

まだ、小さいダウン症のお子さんでは飲み込む力は未熟な場合が多く、一度にたくさんの食べ物を飲み込むことができません。

無理をして飲み込もうとすると、舌を前に出して飲み込むなどの異常な癖につながりかねません。

ボウル部が小さいスプーンを使うことで、一口の量を自然と適量に近く調整することができます。

ボウル部が大きいスプーンを使うと、どうしても私たち大人は多めにすくってしまうかと思います。そして、私たち大人が思うよりもずっと少ない量がお子さんたちの一口の適量である場合も多いです。離乳初期の段階のお子さんでは、ぜひ、ボウル部が小さめのものを選んであげましょう。

柄が長い

スプーンの柄(持つ部分)が長めのものを選ぶと、介助がしやすいと思います。

この時期にはまだお子さん自身でスプーンを持って食べようとすることは少なく、大人が介助して食べさせることが大部分かと思います。

保護者の方が介助しやすいスプーンを選ぶことも大切な時期です。

もし、お子さんがスプーンを持ちたがる場合には、「介助用:柄が長い」「子どもが持つよう:柄が太く握りやすい」と用途を分けて2本用意してあげると良いかもしれません。

おすすめのスプーン

以下が離乳初期ではおすすめです。

2つとも、ボウル部は平らで小さく、柄が長いので、お子さんの食べる機能を引き出しつつ、介助もしやすいと思います。

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離乳中期:ボウル部に少しだけ深みあり

離乳中期の時期には、

  • ボウル部に少しだけ深みのあるスプーン

を選んであげましょう。

ボウル部に少し深みがある

この時期に入ってくると、くちびるを閉じる力がついてくるため、離乳初期(上記)で練習するようなくちびるをしっかりとスプーンから食べ物を取り込むことが上手になってきていると思います。

その場合、もっとくちびるを閉じる力をつけていくために、ボウル部に少し深みのあるものを選んであげましょう。

ボウル部に深みがあることで、離乳初期の頃よりも、もっとしっかりとくちびるを閉じる必要がでてきます。

離乳初期の頃に比べると少し負荷をかけてあげて、より筋力アップを目指すようなイメージです。

また、この時期には少し形がある形状の食べ物やスープなどの液体を食べていくことになります。

離乳中期では、液体はスプーンに少量すくって、それをパクっと食べるように飲み込む練習をします。それによって、液体を口の中に含む力をつけていきます(液体が入っている時にくちびるの閉じの力が弱いと液体が出てきてしまいます)。

このような液体の練習を始める時には、上記の平らなスプーンではすくえないので、少し深みのあるスプーンへの移行をご検討ください。

柄の長さ

この時期も、まだ大人が介助して食べることがメインです。

そのため、柄は長めのもので大丈夫かと思います。離乳初期の場合と同様に、お子さんがスプーンを持ちたがる場合には、「子ども用:柄がふとい」をもう1本用意して持たせてあげると良いと思います。

おすすめのスプーン

離乳後期:ボウル部はあってもOK、子どもが握りやすい

離乳後期は以下のようなスプーンを選びましょう。

  • ボウル部は幼児用程度に深みがあってもOK
  • ボウル部は通常よりもやや小さめ
  • 柄が太くお子さんでも握りやすい

ボウル部の深みと大きさ

この時期には、くちびるを閉じる力がよりついていているお子さんが多いです。そのため、ボウル部に深みがあり、多少大きさがあっても対応できるようになってきます。

ただし、お子さんが自分でスプーンを持って食べたがる時期にもなります。

ボウル部が大きすぎると、お子さんの未熟なスプーン操作では一度に多量すくえてしまって、リスみたいに口の中いっぱいにほうばるようになってしまうことも多いです。詰まらせてしまう危険性もたかまるため、お子さんの口の大きさに見合ったスプーンの大きさを心がけましょう。

柄が太く握りやすい

上記のようにお子さんが自分でスプーンを操作するようになってきます。

自分でスプーンを使ってすくえた経験、うまく自分の口に食べ物をはこべた経験はお子さんにとって自信につながります。

離乳後期には、スプーンの柄が太く、握りやすい形状になっているものをお子さん用に選んであげましょう。

おすすめのスプーン

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スプーンのまとめ:お子さんの発達に合ったスプーンを選ぼう

離乳食の時期別に、おすすめのスプーンを解説してきました。

時期によって、スプーンに求めたい機能も変わってきます。なんとなく、療育センターから勧められた「摂食用スプーン」を使っているけど・・・。といった方の疑問に答えることができたでしょうか。

上記で解説したように、いつまでも「平らで小さいスプーン」を用いる必要はなく、むしろ成長に伴ってスプーンも変更していくことでお子さんの発達にプラスに働きます。

ただし、お子さんの食べる機能よりも少し高めの機能を求めるスプーンを使用することは避けた方が良いことが多いです。無理して食べようとすることで異常な癖をつけかねません。

お子さんの発達の状態にスプーンを合わせる

これが鉄則かと思います。

この辺のスプーン選びは、言語聴覚士(ST)も得意ですが、作業療法士(OT)さんも詳しいです。必要に応じて相談しながら進めていけると安心かもしれませんね。

個々のお子さんがどの段階の食べる機能なのか?離乳の初期?中期?後期?といったことについては、別の記事をごらんください。

>> ダウン症児の離乳食の進め方ーいつから?どのように?ー

以下、スプーン選びとは別の話題になりますが、離乳食に関連してあると便利がグッツを簡単にご紹介します。

お時間の余裕があればごらんください。

ダウン症児の離乳食にあると便利なグッズ

調理キット:裏ごしができるものを選ぼう

離乳食を始めるにあたって、調理キットが必要です。

特に、最初はいろいろなものをドロドロのピューレ・ペースト状に調理してあげる必要があります。

根菜などをやわらかく煮たうえで、こし器でなめらかにしていきます。

ただ、最初の頃はお子さんが食べる量も少ないので、コンパクトなキットがあると便利です。

おすすめの調理キット

ブレンダー・ミキサー

ダウン症のお子さんは、離乳食の期間がどうしても長くなります。

通常の離乳食だと、あっというまに離乳初期が終わってしまうため、上記のような小さなこし器があればお子さん用の食事の調理は問題ありません。しかし、ダウン症のお子さんの場合には、ドロドロのピューレ・ペースト状に調理する期間が長く、成長に伴って作る量も多くなってきます。

そのため、離乳食の作る量が増えてきたら、ブレンダーやミキサーを検討した方が良いと思います。

アレルギーのチェックさえ終わっていれば、ご家族用につくった食べ物に少し水分を加えてミキサーにかけるだけでペースト状の離乳食ができあがります。

一度にたくさん作って冷凍保存しているご家庭も多いようです。

おすすめのブレンダー・ミキサー

レトルト離乳食・介護食

現在では、レトルトの商品も充実してきました。

あかちゃん用の離乳食では、無添加のなど含まれる食材への気遣いがされているものも多いです。レトルトの離乳食に関しては、ベビー用品店やスーパーなどで購入できます。また、お子さんの食べる機能の発達別に商品が売られています。

  • 5か月用=離乳初期
  • 7カ月用=離乳中期
  • 9カ月用=離乳中期~離乳後期
  • 12か月用=離乳後期

上記の目安でさがしてみてください。

ただ、ダウン症のお子さんの場合、年齢が大きくなっても、離乳食で練習を続けていくお子さんも多いです。

市販の離乳食は、あかちゃんをターゲットにしているため、かなり薄味になっています。一度、保護者の方も食べてみて、味を確認してみてください。

ご家庭の味に比べると薄味に感じるかと思います。

ダウン症のお子さんも、年齢とともに味覚は育ち、必要な塩分量なども増えますので、ある程度味の濃い食べ物を好むようになってきます。

そういった場合には、高齢者介護の分野のレトルト食が役に立ちます。ただし、離乳食を対象につくられているわけではないので、成分表をみてアレルギーなどはよく確認してください。

介護食に関しては、ユニバーサルデザインフードという区分で固さが分けられています。

離乳食の段階に当てはめると、以下のようになります。

  • 区分4:かまなくてよい=離乳初期
  • 区分3:舌でつぶせる=離乳中期
  • 区分2:歯茎でつぶせる=離乳後期

以下のような商品があります。

離乳初期:ピューレ・ペースト状

離乳中期:舌と上あごで押しつぶせる固さ

「あいーと」というと聞きなれない企業だと思う方もいるかもしれません。

こちらの商品は冷凍で、レンジで温めて食べるタイプの介護食です。これまでは、介護食でも食べ物の形状がドロドロになっている場合が多く、「おいしくなさそう」と言われることが多かったのですが、「あいーと」では形はそのままでやわらかさだけが介護用になっています。しかも、味も本格派です。でも・・・その分お値段は他に比べると少し高めです。

私もはじめて食べた時にそのクオリティに驚きました。頻繁に使うにはお財布との相談が必要ですが、親戚の家でのパーティーやお祝い事など特別日に使うのも良いかもしれないです。

離乳後期:歯茎でつぶせる固さ(咀嚼の出始め)

便利グッツのまとめ:うまく使って楽をしよう

上記は、保護者の方の負担が少しでも軽くなればと思ってご紹介させていただきました。

繰り返しになりますが、ダウン症児のお子さんの離乳食は長丁場になりがちです。

大人が疲れてしまわぬように、楽できるところは楽しながら、気長にお子さんの成長を待ってあげてほしいと思います。

一度にたくさん使って冷凍する

疲れた時にはレトルトを使用する

わりと多くの親御さんたちがやっている手段かと思います。

離乳食に追われて、お子さんとの楽しい時間が奪われてしまうのでは元も子もありません。

おいしく・たのしく・安全に

離乳食を進めていきましょう。

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