
「習い事でいつもふざける。ちゃんと先生の話を聞いて、しっかりやってほしい。なんでうちの子ばかり…」
こういったお悩みに関して、記事を書いてみようと思います。
- 習い事でふざける時の気持ちとは?
- ふざける理由を知ることが大切
- 子どもが魅力的な習い事を選ぼう
子どもが「おふざけ」をしている姿。
見ているのもシンドイ気持ちになりますよね。
おふざけをしている姿を怒ってやめさせる。
この対応だといつも後手にまわってしまいます。
できれば、おふざけを「しない」というところを目指したくありませんか?
習い事でふざける発達障害をもつ子の気持ちとは?



なんで、習い事でふざけるんだろう?
いったん子ども目線で考えてみましょう。
- 内容が簡単すぎてつまらない
- 内容が難しすぎてシンドイ
- 楽しすぎてテンションが上がる
- 自分に注目を集めたい
いろいろありますよね。
なぜ、ふざけてしまうのか?を知ることが大切
結局のところ、ふざけてしまう理由が分からないと対応は考えられません。
- 簡単すぎ→もう少し難易度を上げる
- 難しすぎ→もう少し難易度を下げる
- 楽しすぎ→感情コントロール
- 注目されたい→注意喚起のコミュニケーション
こんな感じで、「ふざける理由」に応じて「対応」が変わってくるわけです。
ふざける理由を調査する方法
子どもがふざけはじめる直前の行動をよく思い返すことが大切です。
おふざけを始める前に、以下のような子どもの様子はなかったでしょうか?
- 問題が終わって待ちくたびれていた
- 先生の説明にポカンとしていた
- 友達と盛り上がっていた
- 他の子に注目が集まっていた
など。
『直前の出来事→子どもの気持ち→おふざけ』といった感じで、つながっているのかもしれません。
要するに、おふざけを見ているとイライラしてくる気持ちも分かりますが、「客観的に・冷静に」子どもを観察することが大切。
「発達障害だから習い事でおふざけをする」なんてことを聞くことがありますが、これは違います。
なにかと「発達障害だから…」というのは良くないですよね。
おふざけの背景にある気持ちを丁寧に推測して、そこにアプローチしていくのが大切。
ただ、発達障害をもつが故の特性からくる「理由」がある場合もあります。
そうだとしても、「発達障害だから…」という言い方は違うと思うのです。
発達障害をもつ子がふざけずに習い事に取り組むための関わり



上記のように、子どもが「ふざける理由」に応じた「対応」が必要です。
100人いれば100通りの「理由」があってもおかしくないのですが、ここでは僕が良く経験する例を紹介します。
状況が分からない環境はシンドイ
習い事に関しては、年齢区切りでカリキュラムが組まれていることが多いですよね。
ただ、子どもの頃の発達って個人差がかなり大きい。
4月産まれと3月産まれじゃ1年近く違うにも関わらず「同じ学年」です。
もちろん、習い事の先生たちも工夫してくれているとは思います。
でも、子どもにとってみれば、先生が何を言っているのか理解できない状況ってシンドイと思います。
大人だって、知らない言語(例えばスワヒリ語など)で話しかけられて、何かをするように言われたキツイですよね。
まず、習い事の『難易度が子どもに合っているかどうか』。
ここを再検討してみると良いと思います。
内容に子どもを合わせるのは大変です。
今のままの子どもに、内容を合わせましょう。
習い事の難易度が子どもにとって高いと感じるなら、子どもに合わせた課題設定にできないか相談してみるのも良いと思います。
無理なら他の習い事への切り替えも検討。
あまり無理しすぎない方が良いですよ。子どものためにも、親のためにも。
誰だって褒められたらうれしい
ここ数年で『褒める幼児教育』がかなり浸透してきました。
ただ、「褒める」といっても褒め方については注意が必要。
成果を褒めるのも良いですが、『過程』を褒めることも忘れないでほしいと思っています。
- 成果のみが褒められる→できない場合は褒められない
- 『過程』が褒められる→いつでも誰でも褒められる
「頑張っているね」「〇〇のところ、集中していたね」など。
過程を褒めてあげることで、「ちゃんと自分も注目されている」といった実感も与えられます。
褒められることがモチベーションにつながれば、わざわざ「おふざけ」で注目を集める必要がなくなりますしね。
発達障害をもつ子に合った習い事の選び方【ふざけるよりも魅力的なもの】



習い事でふざける場合、そもそも習い事に興味が高いかどうかも大切な要素ですよね。
習い事より「おふざけ」の方が楽しいのであれば、習い事をもっと魅力的なものに変えれば子どもの姿も変わるかもしれません。
『子どもが好きなことは何か?』
こういった視点から習い事を選んでみるのも良いと思います。
発達障害をもつ子の習い事の選び方については、以下の記事で詳しく紹介しています。
》【解決】発達障害をもつ子におすすめの習い事:選び方のポイント
習い始める前に体験すべき
習い事を始める前に、体験できるのであれば実際にやらせてみましょう。
「これなら良いかも!」と思っても、実際にやってみるとイメージと違ったなんてことはよくあることです。
最近では、受講前の無料体験をやっているスクールも増えてきました。
できれば複数の習い事を体験して、その中で最も良かったものを選んでいけると良いでしょう。
「やらせたい」より「やりたい」を優先
大人の「やらせたいこと」 ≠ 子どもの「やりたいこと」
両者が一致すれば良いですが、実際はなかなか難しいですよね。
しぶしぶの取り組みで、最高のパフォーマンスが得られるか?
……無理ですよね。
せっかくお金と時間を注ぎ込むのですから、有意義な時間にしたいと思いませんか?
なので、僕の場合は、子どもが「やりたいこと」があまりにも現実離れしていない限り、尊重したいと思っています。
最近だったら、プログラミングなんて好きな子が多いんじゃないかな?って思います。
プログラミング教育は小学校から義務化されましたし、パソコンとネット環境があれば、オンラインでも学べるスクールが増えています。
オンラインで学べる良いところは『自分のペースで学べる』というところ。パソコン好きな子だったら、一度は体験してみると良いと思います。
発達障害をもつ子の中にも、プログラミングに向いている子も多いように思います。
》【決定】発達障害をもつ小学生におすすめのプログラミング教室3社【目的別に紹介】
まとめ:発達障害をもつ子が習い事でふざける時、実は困っているのかも?という視点
この記事では『習い事でおふざけする小学生、どうしたらいいの?』って話題で解説しました。
ここまでをまとめます。
- ふざける直前の出来事から子どもの気持ちをくみ取る
- 「ふざける理由」を明確にして対応を考える
- 子どもが好きな習い事を選ぶのもコツ
こんな感じです。
おふざけ→実は困っているのかも?
こんなふうに考えてみると、少し冷静に考えることができると思います。
おふざけの行動を怒って止めさせることも時には必要かもですが、根本の原因解決にはつながりません。
目の前の課題を乗り越えるために、適切なサポート・踏み台を用意してあげたいですよね。
まだまだ未熟な子どもたち。サポートを受けながら、少しずつ成長していってほしいなと。
というわけで、今回は以上です。