困った時に助けを求める:援助要請スキルを育てるための関わり

うちの子、困った時に助けを求められなくて心配だわ。どうやったら困った時に援助を求められるようになるんだろう?生活の中での関わりのヒントがほしいな。

こういった心配・疑問にこたえます。

子どもへの支援を考える時には、「困らないようにする」といった視点から子どものスキルを練習することが多いです。

しかし、困らないようにすることも大切ですが、困ったことを伝えられるようになることはもっと大切なことです。

では、困ったことを伝えられるスキル(援助要請スキル)はどのように育ててあげたら良いのでしょうか?

結論から言うと、以下の点が重要ではないかと思います。

  • 大人が援助を求めるモデルを見せる
  • 困った時に助けてもらった経験が大切
  • 援助要請の方法を事前に具体的に伝えて練習
  • 援助要請ができた時にはほめてスキルの定着を促す

この記事を書いた人

Twitter(@hagukumichild

私は言語聴覚士という資格で、発達に障害をもつ子どもたちへの言語・コミュニケーションの指導を行っています。その経験と知識から、困った時に援助を求める力(援助要請スキル)をどのように育てていくべきかを解説します。

それでは、さっそくお読みください。

大人が援助要請をする姿を見せよう

大人が誰かに助けを求める姿を見る経験は、子どもが援助要請スキルを身につけるために重要です。

なぜなら、子どもたちは新しいスキルを身につける時に、身近な大人の行動を見て学ぶことが多いからです。

あなたは、困っている姿や誰かに頼っている姿を子どもにみせているでしょうか?

援助要請のモデルを見せるためにも、生活の中で子どもにお手伝いを頼んだり、子どもの前で困ったことをパートナーに頼んでみたりするのも大切なことかと思います。

困った時に助けてもらった経験が援助要請スキルの源になる

子ども自身に「助けてもらって助かった」といった経験があることが、実際に困った時に相手に援助を求めようと思う気持ちの源になります。

逆に、「困った時にだれも助けてくれなかった」「援助を求めたのに断られた」といった経験が重なると、援助要請する気がうせてしまいます。

子どもの様子をよく観察し、「どうしたの?」「大丈夫?」などと適宜声かけをしながら援助を求めやすい雰囲気づくりも大切にしてください。

援助要請の仕方を事前に具体的な言い方とともに伝える

もし困るようなことがあったら、どのように行動すれば良いのかといったことを事前に伝えてあげることが大切です。

大人でもそうですが、自身が困った状況では頭がそのことでいっぱいになっていて冷静に物事が考えられなくなることも多いです。

そのような状況で、だれに」「どのように言えばいいのかを考えることは子どもにとっては負担が大きい場合があります。

困る前の冷静な時に、「困ったら手をあげて先生をよんでね」「困ったらお母さんに『どうやるの?』って聞いてね」など、具体的な行動・言い方とともに伝えてあげてほしいと思います。

援助を求めることができた姿をほめよう

援助を求めることができたら、その場ですぐに援助要請の行動をほめてあげましょう。

援助要請が苦手な子たちは、自分が困ったことを相手に伝えることにとてもエネルギーを使っている場合があります。

相手に援助を求められたことに対してそれでいいんだよ」「手伝ってあげるよといったメッセージを伝え続けてあげてほしいと思います。

認められる経験の積み重ねから、上手に援助を求められるようになっていくのではないかと思います。

まとめ:援助要請のスキルを育てよう

援助要請スキルの育て方について解説しました。

  • 大人が援助を求めるモデルを見せる
  • 困った時に助けてもらった経験が大切
  • 援助要請の方法を事前に具体的に伝えて練習
  • 援助要請ができた時にはほめてスキルの定着を促す

これらをお子さんの状態に合わせて、丁寧に経験させていくことが大切だと思います。

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