おもちゃ病院で玩具を改造してもらい重症心身障害児者の遊びを広げよう!

重症心身障害児を育てる親手や足などのわずかな動きでスイッチを押しておもちゃを動かす方法があるらしい。でも、おもちゃを改造しないといけないみたいで、そういうのは苦手。だれか子どもが使いやすいように改造してくれないかしら。」

そういった疑問にこたえます。

本記事では、重症心身障害などの重度の肢体不自由をもつ子が、おもちゃで遊べるようにする方法に関して解説します。

この記事をお読みの方は、療育センターや特別支援学校、通園などで、特別なスイッチで動くおもちゃを見たことがあるのではないでしょうか?

重症心身障害をもつお子さんでも、スイッチを工夫することで、手のわずかな動きや、首を回す動きなど、自分の力で動かせる場所をつかって玩具で遊ぶことができるようになります。

しかし、市販の玩具をスイッチにつないで使用するためには、改造する必要がある場合がほとんどです。

おもちゃの改造なんてやったことないからできないよ・・・

こういった気持ちの人も多いかと思います。僕自身もおもちゃの改造は得意ではありません。

そんな時に、力になってくれる「おもちゃ病院」を紹介します。

おもちゃ病院は全国にありますが、その中でも「国分寺おもちゃ病院」は障害児向けのおもちゃの改造を積極的に行ってくれることで有名です。

それでは、さっそくお読みください。

おもちゃ病院とは?

壊れたおもちゃを原則無料で修理して、再度つかえるようにして持ち主に返す活動をしているボランティアさんです。

おもちゃ病院は、日本おもちゃ病院協会として1996年に全国組織化されており、一定の講習と実技を受けたおもちゃドクターが運営している信頼できる病院です。

日本おもちゃ病院協会は、こわれた「おもちゃ」を原則無料で修理し、新しい生命を与えることに価値を見出し、生きがいを感じているボランティアグループで1996年に全国組織化しました。

現在協会会員のおもちゃドクター1,687名(2021年3月31日現在)が全国各地でおもちゃ病院活動を展開しています。

当協会では、全国おもちゃ病院の紹介、おもちゃドクターをめざす方への養成講座、助成事業による地方での出前講座開催、社会福祉協議会との協賛による各地での養成講座開催、会員相互の情報交換や技術交流および会員支援、おもちゃ修理の技術向上支援、おもちゃ病院の普及に関する活動などを支援しています。

日本おもちゃ病院協会HPより

日本おもちゃ病院協会のホームページから、全国にある病院リストを見ることができます。おもちゃ病院は全国に広がってきていますので、お住まいの近くにもおもちゃ病院があるかもしれません。

国分寺おもちゃ病院の紹介

院長:角文喜(すみふみよし)さんの紹介

国分寺おもちゃ病院の院長である角文喜さんは、国分寺の自宅におもちゃ病院を開院して、子どもたちの宝物であるおもちゃが壊れた時に、「治療」して直す活動を行っています。

治療はボランティアで行っており、費用は原則無料(材料費などがかかる場合は別途)だそうです。

おもちゃの持ち主であるお子さんが持ち込んだ場合には、できるだけその場でおもちゃの内部を見せて直す姿を見せるそうです。そうすることで、壊れた原因を子どもたちに分かってもらって、物を大切にしようという気持ちを育ててほしいからだといいます。

角院長は、元々は養護学校(現:特別支援学校)の先生をされていたとのことです。教員をされている時にも、ひとりひとりのお子さんに合ったおもちゃを改造して教材として使用していました。

そして、定年後に専門学校に通って電子工学を学び、おもちゃ病院を開院されたそうです。

角さんの活躍がテレビや雑誌など多方面で紹介された様子が公式サイトにのっています。

>>国分寺おもちゃ病院のサイトへ

国分寺おもちゃ病院の紹介

国分寺おもちゃ病院は、子どもが使っていたおもちゃが壊れてしまった時に、治療することで再度よみがえらせ、一層そのおもちゃに愛着を感じて遊んでほしい。さらに、この経験を通して、物を大切にする心が育ってほしい。

こういった願いでおもちゃ病院を運営されています。

そして、院長の角さんが長年特別支援学校で障害をもつお子さんとの関わりの中で培った経験と知識を活かして、障害児向けのおもちゃの改造も積極的に行ってくれます。

おもちゃ病院の詳細については、公式サイトをごらんください。

国分寺おもちゃ病院で玩具を改造してもらった人の口コミ

訪問リハを利用していて、リハビリの先生がスイッチと玩具を持ってきて遊んでくれた。これを生活の中でもやらせてあげたいと思ったのですが、私にはおもちゃの改造の仕方が分からず、あきらめかけていました。そんな中、国分寺おもちゃ病院を知り、遠方のため直接おうかがいすることはできていないのですが、配送でのやりとりで改造をお願いできたため、とても助かりました。また、子どもが気に入りそうなおもちゃが見つかったら、改造をお願いしたいと思っています。

重症心身障害児者にリハビリを提供する仕事をしています。その中で、子どもたちが能動的に、自分の力でおもちゃを動かせる経験をさせてあげたいと思っていたのですが、おもちゃの改造には自信がないため、手を出せずにいました。おもちゃ病院でおもちゃの改造をお願いできたので、リハビリに専念することができ、子どもにも楽しい経験をさせてあげることができました。

国分寺おもちゃ病院の利用方法

持ち込み

国分寺おもちゃ病院は、おもちゃを持ち込んで依頼する場合には3カ所で受け付けをしているそうです。

具体的な場所については、公式サイトをごらんください。

配送

重症心身障害児は医療的ケアが必要な子も多く外出が大変であったり、長距離の移動が大変である場合が少なくありません。また、そもそも東京都以外にお住まいで国分寺おもちゃ病院まで遠くて行けないという方も多いかと思います。

そういった場合には、配送でのやりとりで受付から修理、お渡しまでやってくれるそうです。

事前に公式サイトに記載されているメールアドレスまたは電話で改造の依頼を伝え、改造してほしい内容を書いたメモを同封して送るだけでOKです。改造が終わり次第、送料着払いで送ってくれるとのことです。

全国のおもちゃ病院でも障害児用のおもちゃ改造に協力してくれるところが増えてきているとのことです。一度、お近くのおもちゃ病院に問い合わせてみるのも良いかもしれません。

>>近くのおもちゃ病院を探す

まとめ:重症心身障害をもつ子の遊びを広げよう!

先日、以下のようなツイートをしました。

子どもたちのコミュニケーションを育てるにあたって、「自分が環境や相手に影響を与えられることを知ること」はとても大切です。

子どもたちは通常、おもちゃ遊びをとおして、「押したら光る」などの因果関係の理解を深めていきます。

しかし、重度の肢体不自由と重度の知的障害を併せ持つ重症心身障害をもつお子さんたちにとっては、自分の力で市販のおもちゃを扱えない場合も少なくありません。

子どもたちが生まれもったハンディキャップによって市販のおもちゃで遊べないのであれば、市販のおもちゃを改造して、お子さんが遊べるようにしてあげれば良いのです。

自分の力で何かを操作できる楽しみは、相手から関わってもらうなどの受動的な遊び方とはまた違った楽しみとなります。そして、それによりお子さんの発達を促進できる可能性もあります。

まずは、以下のような「スイッチを押す変化が起きる」といった簡単な因果関係を楽しめるものから、改造を依頼してスイッチにつないでみてはいかがでしょうか?

ラジコン:スイッチを押している間にラジコンが動くように改造できるものが多いです。

ファイバーライト:スイッチを押している間だけ光るように改造できるものが多いです。

メリー:スイッチを押すとON、もう一度押すとOFFというように改造できるものが多いです。

おもちゃによって、スイッチでの操作のしやすさ、改造のしやすさが異なりますので、玩具を購入前に一度、ご利用予定のおもちゃ病院にお問い合わせ頂くことをおすすめします。ONとOFFのボタンを押すことで動くおもちゃが改造しやすいようです。

きっとお子さんのドヤ顔、イキイキとした笑顔、真剣なまなざしに出会えることと思います。

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