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嘘は誰かを守ることもあるのか?

インフルエンザ2日目です。 熱はすっかり微熱程度までおさまってきました。このまま快方に向かってくれそうです。

さて、今日も昨日に引き続き、ゆっくりと読書(オーディブル)を楽しみました。

昨日から聞いていた『六人の嘘つきな大学生』ですが、面白くて一気に最後まで聞いてしまいました。 いやぁ……面白かった。

特に、ラストに明かされる“本当の嘘”。 この結末は、静かだけれど、とても強烈に心に刺さりました。

読了後(聴了後?)に、いろいろと考えさせられてしまって。

「嘘は、誰かを守ることもあるんだろうか?」

相手を心配させないようにつく嘘。 相手を喜ばせるためにつく嘘。

世の中には、いろいろな「嘘」があります。

でも、そういう一見「優しい嘘」みたいなものも、結局は自分中心の考え方なんじゃないか。 変に気を遣われるより、正直にぶつかってくれた方が、相手はかえって嬉しいんじゃないか。

……なんて、頭の中でぐるぐる考えていました。

まぁ、答えは簡単に出ませんが。

結局のところ、嘘か本当かという結果そのものよりも、 「相手のことを真剣に考えて、相手のために良かれと思って選んだ」 その選択の「過程」に想いを馳せることが、一番大切なのかもしれないな、と。

そんなことを考えさせられる、深い余韻の残る作品でした。 思いがけず、じっくりと考える時間をもらいました。